イギリス王政復古期のシェイクスピアと女性演劇人

山崎順子 著
下野新聞 読書欄(17面)
郷土コーナー(2007年11月16日)
著者は鹿沼市在住で、日本シェイクスピア協会、国際シェイクスピア協会会員。今年3月まで国学院栃木短大の教授を務めた。
本書は20年以上にわたって執筆した著書のシェイクスピアに関する論文をまとめて収録している。王政復古期のシェイクスピア改作劇、女性演劇人たちの活躍分野について論じている。
シェイクスピア劇は、「リア王」「マクベス」「トロイラスとクレシダ」などほとんどが改作者によって書き改められているが、「オセロー」はほとんど原作のまま上映された。なぜ「オセロー」は改作されなかったのか。そうしたなぞや、「ハムレット」の生きる時間などについて詳細に分析している。