新聞に見る初期日本映画史 ―名古屋という地域性をめぐって―
小林貞弘 著
四六判・上製・260頁
定価3,320円(本体3,200円+税)
ISBN978-4-284-10397-8
2013年7月
映画は名古屋の街に何を与えたのか? また、人々からはどのような反響があったのか?
本書は、映画が本来持っている歴史的かつ社会的な意義を、地域との関係に焦点を合わせて問いかけた先駆的な試みである。明治・大正時代の『新愛知』『名古屋新聞』などの地方紙を丹念に調査・分析することによって、東京や京都のような映画の制作地ではない名古屋の映画史のユニークな展開を、鮮やかに描き出している。名古屋の民俗学史を理解するうえでも貴重な1冊である。