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折谷吉治 著

A5判・上製・572頁
定価(本体7,200円+税)

ISBN978-4-284-10399-2
2013年11月

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*推薦* 白川方明 (日本銀行前総裁)

新しい経済学で、中央銀行の組織・制度を考える!

日本銀行をはじめ、米国連邦準備制度(FRB)、欧州中央銀行(ECB)など、世界の中央銀行は今、注目を集めている。本書は、中央銀行の組織・制度をめぐる諸問題について、「新制度経済学」と呼ばれる新しい経済学を使って検討を試みる。ゆうちょ銀行やNHKなど、中央銀行と同じように公共的性格と民間企業的性格をあわせもつ「特殊法人」のガバナンスの検討にも役立つほか、本書で用いる経済理論が図式も使って平易に解説されていることから、「新制度経済学」の入門書としても最適な1冊である。

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宮下陽子 著

A5判・上製・232頁
定価4,620円(本体4,400円+税)

ISBN978-4-284-10373-2
2012年12月

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1938年から2011年まで、74年間にわたるトルコの政治的変遷を分析!

中東で数少ない民主主義国家であり、世俗主義を掲げて、EU加盟を申請しているトルコ共和国は、西洋と東洋の間に位置する国として独自の存在感を発揮してきた。しかし近年、イスラーム復興の流れが見られると考える向きもある。本書は、従来の研究で主流となってきたイデオロギーに基づく政党分析の枠を超え、政治エリートのキャリア変遷を通じて、現代トルコ共和国におけるナショナリズム政党の消長、中道右派勢力の躍進と退潮、そしてイスラーム系政党の躍進といった一連の政治的変遷を構造的にとらえる試みである。

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若杉英治 著

A5判・上製・184頁
定価3,990円(本体3,800円+税)

ISBN978-4-284-10364-0
2012年5月

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国際比較研究により行政と市民との関係性を解明する先駆的研究!

近年、環境美化や市民の安全で快適な生活を脅かす問題への対策として、行政と市民との協働による取り組みが盛んに行われるようになってきた。本書は、日本の大分市、アメリカのフェニックス市、中国の武漢市において実施されている協働型事業を具体的事例として取り上げ、市民へのアンケートやインタビューから、ブール代数アプローチにより日本の独自性や他国との類似性を分析する。これまでになかった視点の研究から、日本における行政と市民との協働のあり方を示唆する。

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立石洋子 著

A5判・上製・344頁
定価5,040円(本体4,800円+税)

ISBN978-4-284-10330-5
2011年11月

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*推薦* 塩川伸明 (政治学者)

広大な領土と多民族を包摂したソ連では、マルクス主義を理念的基盤とすると同時に、諸民族をいかに国民統合していくかが重要な政治課題になった。本書は、「国民史」の形成という観点からソ連史を分析し、その過程で政治家と歴史家たちが愛国主義と国際主義をいかに調和させるかという難問に直面する過程を詳細に跡付けた。ソ連史研究に新境地を切り開くだけでなく、国民統合と歴史認識という普遍的問題の分析にも貴重な事例研究を提供する画期的な意欲作である。

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植田欣次 著

A5判・上製・684頁
定価9,870円 (本体9,400円+税)

ISBN978-4-284-10329-9
2011年10月

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停滞する日本経済を回復させる金融システムの再構築に向けて、戦間期をふりかえる!

産業革命期に殖産興業を推進する目的で設立された、不動産抵当貸付を専門に行う不動産銀行(みずほ銀行の源流を構成する農工銀行や日本勧業銀行)が、1910〜30年代の日本経済においてどのような役割を果たし、景気変動のなかで他金融機関といかに関わってきたのか大都市の事象を中心に明らかにする。多数の貴重な一次資料を丹念に追究し、「不動産金融」、とくに不動産業と銀行のあり方を再検討し、抵当債券(銀行債)について改めて検証する意欲作!

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平川 均・多和田眞・奥村隆平・家森信善・徐 正解 編著

A5判・上製・608頁

定価7,560円(本体7,200円+税)

ISBN978-4-284-10323-7
2010年11月 

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世界経済を牽引する東アジアの新産業集積!

1990年代以降、経済が停滞する日本とは対照的に、世界の成長センターとして発展する東アジアは、産業構造を高度化するとともに、空間的にも新しい産業集積地域を創りだし、同時に地域統合を進めてきた。本書は、その発展の推進力を産業の集積地の内部から探るために、韓国・台湾・中国・日本他のそれぞれの地域からの研究者34名が地域別・産業別を中心に考察したものである。理論分析からアンケート調査の結果分析まで多様なアプローチを試み、またグローバリゼーションとの関連、空間経済学の成果など新しい知見も取り入れた。東アジアの産業集積の最前線を見ることのできる1冊!

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藤岡 毅 著

A5判・上製・288頁
定価3,990円(本体3,800円+税)

ISBN978-4-284-10285-8
2010年9月

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20世紀最大の似非科学=ルィセンコ主義の本質に迫る日本初の本格的研究書!

科学と政治・経済・思想の絡み合った事象として欧米露の科学史研究の重要テーマであるルィセンコ主義。だが、その影響を最も強く受けたわが国で、これまで独自の詳細な研究書は存在しなかった。本書は、ソ連崩壊前後の新史料による欧米露のルイセンコ研究の成果に言及し、ロシア語原典に基づく新たな説も提言。当時の社会情勢に照らし、ルィセンコ主義がソ連で支持され続けた要因を検証し、その思想的背景を分析する。ソ連崩壊の思想的原因を考える上でも必読の書!

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吉田賢一 著

A5判・上製・364頁
定価7,140円(本体6,800円+税)

ISBN978-4-284-10287-2
2010年9月
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北海道を舞台に展開された、明治維新から第2次大戦後までの金融の変遷史!    

維新以降、ほぼ80年にわたる近代史において、北海道内外のさまざまな銀行が如何なる興亡を繰り広げたのか? その変遷を、函館・百十三・北海道・北海道拓殖の主要4行を中心に描くとともに、道内の経済拠点と金融センターが、函館・小樽を経て、巨大商業都市札幌へと移り変わるプロセスをたどる。豊富なエピソードとともに、巻末には貴重な一次史料「相馬ノート」を全文掲載。北海道の銀行史研究に一石を投じる!

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尹 敬勲 著

A5判・上製・336頁
定価5,670円(本体5,400円+税)

ISBN978-4-284-10213-1
2010年3月

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アジアの経済発展が世界的に注目されている現在、韓国経済が直面している問題を理解することは意味のあることであろう。特に労使問題は韓国の政治経済において長年深刻な問題とされてきた。本書は、韓国財閥企業における労使関係の対立の歴史および構造的要因を、希少なデータに基づき歴史的かつ実証的に検討したものである。今後、中国やベトナムなど更に経済成長が期待される国々も避けては通れないであろう労使問題の本質を理解する上で、必読の1冊である。

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王 穎琳 著

A5判・上製・320頁
定価5,040円(本体4,800円+税)

ISBN978-4-284-10176-9
2009年10月

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敗戦という状況にあっても、日本と中国の将来のために上海に残留し、貴重な自動織機の技術を現地に伝えた日本人がいた! トヨタ自動車の源流である豊田自動織機を支えた、豊田在華事業総支配人、西川秋次(にしかわ・あきじ)と日中の技術者達の努力をたどり、解放後の中国紡織機械工業の躍進が、解放以前の物的・人的資源の蓄積によることを実証的に検証・解明する。中国側の資料を活用し、日中関係史の空白を埋める論考。

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谷沢毅弘 著

A5判・上製・528頁
定価5,880円(本体5,600円+税)

ISBN978-4-284-10179-0
2009年7月

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多様な要因の相互作用のなかで発生する家族経済現象をどのように扱うか―個人計量経済史学からの解答!!

前著『近代日本の所得分布と家族経済―高格差社会の個人計量経済史学』に続き、個人データを活用した新しい歴史分析(個人計量経済史学)を駆使して、日常生活という掴み所の難しいテーマに挑む。データに基づいた分析により、戦前の日本における家族経済行動の特徴を描き出しながら、社会・文化現象の影響も考慮することで、戦前期に関して従来の経済史学では範囲外にあったテーマについて取り扱うための方法を模索−さらに近代、現代の地域社会への提言へとつなげる。多様な論点を内包した論文5編を基にした野心的な試み。

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吉川 宏 著

A5判・上製・640頁
定価5,880円(本体5,600円+税)

ISBN978-4-284-10129-5
2008年10月

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グローバル化の進む中で、国際政治社会は大転換期にある。 多国籍企業にみられる国境をこえた活動の広がりなどにより、世界の有機的一体化が進む一方で、民族の分離独立など世界の細分化の動きもみられる。本書は、国民国家システムの歴史的な変容を概観するとともに、国際的相互依存の深まりについて考察する。そして、国家の自律性の狭まり、脱領域化のインパクト、国民的アイデンティティを取り巻く環境の変化を検討し、現在のトランスナショナル化した世界の構造と態様を解明する。

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八木慶和 著 齊藤壽彦 監修 

A5判・上製・464頁
定価6,825円(本体6,500円+税)

ISBN978-4-284-00060-4
2007年5月

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遂に公刊される幻の労作! 元日銀総裁、蔵相、興銀総裁、安田保善社専務理事であった結城豊太郎の受取書簡に基づく画期的論稿。新たな史実を多数発見するとともに、書簡を内外経済、金融動向と関連付けて研究した人物からみる日本経済史論である。

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成 耆政 著 

A5判・上製・360頁
定価6,090円(本体5,800円+税)

ISBN978-4-8205-4208-7
2006年10月

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本書は、日本の農業と同様に食料自給率の低下、農業従事者の急激な減少、それに伴う高齢化や過疎化の進行など厳しい経営環境におかれている韓国農業を対象に、その生産物、農業関連組織と農業・農村政策について経済的分析を試みたものである。

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本橋 正 著

A5判・上製・608頁
定価6,825円(本体6,500円+税)

ISBN978-4-8205-2635-3
2006年8月

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本書は、戦後50余年を米国政治外交史の研究に打ち込んできた著者の自選遺稿集である。ポツダム会議と同時期にスイスで進められていたダレス機関と日本公使館や駐在武官らの和平工作は、本書の圧巻である。現代日本の背景を知ろうとする者にとって必読の名著。

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麻島昭一 著 

A5判・上製・340頁
定価(本体4,800円+税)

ISBN978-4-8205-7178-0
2006年7月

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本書は代表的化学会社=昭和電工を素材に、GHQの統制化、いかに過去を清算し、体質転換を成し遂げ、復興したかを実証している。同時期に発生した「昭電乗っ取り」・「昭電疑獄事件」をアメリカ公文書館で発掘した資料を駆使して真相に迫る。日本経営史界重鎮による意欲作。

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岩田憲治 著

A5判・上製・280頁
定価4,830円(本体4,600円+税)

ISBN978-4-8205-7710-2
2006年7月

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人事労務管理制度はどのように作られたのか。本書は、松下電器を中心に個別企業の労使協議に基づいて、その形成過程を実証的に明らかにしている。労使双方の意図と背景を追いながら、経営側のそれらを探ることにも留意して、制度形成の過程を分析。

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丹羽春喜 著

A5判・上製・337頁
定価3,990円(本体3,800円+税)

ISBN978-4-8205-7176-6
2006年5月

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新古典派ルーカス理論の一般化によるケインズ体系との統合、「インプリシット乗数値」の導出による乗数効果健在の証明、巨大なデフレ・ギャップの計測と政府公表数字の誤りの暴露、そして、小泉総理への建白書、等々!

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平川 均・劉 進慶・崔 龍浩 編著

A5判・上製・322頁
定価4,830円(本体4,600円+税)

ISBN978-4-8205-9357-7
2006年3月

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アジアNIESの対照的な2つの経済において、中小企業はどのような位置と役割を果たしてきたのか。グローバル化とIT化の中でのそのダイナミックな変化と今後の方向を解明する。

【日本語タイトル】デモクラシーと大衆社会 ―日本における論争

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山田竜作 著

A5判・上製・450頁
定価5,040円(本体4,800円+税)

ISBN978-4-8205-2100-6
2006年2月

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松下圭一の政治理論は、言及されることのみ多くして、その全体像は十分に理解されていない。本書は、戦後日本の「大衆社会論争」における言説の分析を中心に、日本の独自の政治理論である松下政治学を英米圏に向けて発信する労作。

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