現代倫理学の挑戦 ―相互尊重を実現するための自己決定とジェンダー―

Nemura2013.jpg  根村直美 著

  A5判・上製・280頁
  定価(本体6,400円+税)

  ISBN978-4-284-10400-5
  2013年12月

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現代社会において、倫理学は何を語ることができるのか――

本書は、現代の倫理的な諸問題を考察するにあたって重要と考えられる二つの概念、〈自己決定〉と〈ジェンダー〉に関わる考察をまとめたものである。現代は、医学や生命科学の発達にともない先鋭化している倫理的諸問題に、異なる考え方をもつ人たちとともに向き合わなければならない時代である。その二つの概念には批判の目もむけられてきているが、今求められているのは、それらの概念を放棄することではなく、〈相互尊重〉を実現するものとして再構築することである。それらの概念の再構築を通じて、個々人の具体的あり方を尊重しあうことが可能となるような知、および、その知に基づく実践を切り開くことに取り組んだ画期的な1冊。

 

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現代家族における墓制と葬送 ―その構造とメンタリティの変容―

Ando2013.jpg  安藤喜代美 著

  四六判・上製・260頁
  定価(本体3,200円+税)

  ISBN978-4-284-10375-6
  2013年1月

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墓制と葬送の変化という視点から、現代家族のメンタリティを解明する!

家族にとって欠くことのできない機能のひとつである家族成員の墓制と葬送について、先行研究をもとにその歴史的変化を回顧した上で、「家族とお墓に関する意識調査」の結果を、地域性、世代、性別など様々な視点から分析し、現代家族が持つメンタリティと墓制のあり方を検証する。子どもを持たない、未婚・非婚化など家族における新しい選択肢がある現代において、継承されていくべきものをどう考え、今後どう対応していくか、墓制を取り巻く現実的な問題を提起する。

 

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協業と社会の民俗学 ―協同労働慣行の現代民俗誌的研究―

Wada2012.jpg  和田 健 著

  A5判・上製・304頁
  定価(本体5,200円+税)

  ISBN978-4-284-10374-9
  2012年12月

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農村で新たに創造されてきた協業のあり方を歴史的文脈から考察する!

高度経済成長期における日本の農業は、拡大する市場の流通にいかに向き合うかで生産効率を上げ産地化を図ってきた。しかし利益至上主義だけで、農の担い手は動いているのだろうか。流通に向き合うなかで「隠れた連帯」「意外の拘束」となる旧来のむらづきあいが大きく絡んでくることもあるのではないか。本書は、農業の近代化が加速した時代における収穫物の流通に関わる協業について、三つの民俗誌(エピソ―ド)から検討を試み、必ずしも非合理では括れない農の担い手同士のつながりから小さな歴史の一端を示す。

 

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エスニック地理学

Sugiura2011.jpg  杉浦 直 著

  A5判・並製・240頁
  定価(本体3,200円+税)

  ISBN978-4-284-10324-4
  2011年2月 

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「エスニック地理学」における理論と体系の構築をめざす初の概説書!   

エスニック地理学とは、エスニック集団や、そのエスニシティに地理学的な手法でアプローチする分野である。我が国において、その理論に焦点をあてた単著の概説書はほとんど存在しなかった。本書は、前半を理論、後半を諸相とに分け、米国での理論的および実証的な長年の調査研究に基づき、エスニック地理学の理論や概念を厳密に検討するとともに、米国西海岸の日本人街のエスニック地理的な現象を詳細に著述した。日本の地理学界、移民研究、アメリカ研究の分野にも貢献し、近年注目の「エスニック地理学」を前進につなげる1冊である。

 

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ドイツ観念論の思索圏 ―哲学的反省の展開と広袤―

Yamaguchi2010.jpg  山口祐弘 著

  A5判・上製・532頁
  定価6,825円(本体6,500円+税)

  ISBN978-4-284-10209-4
  2010年2月

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カント哲学に根ざしその完成を目指したドイツ観念論は、厳しい相互批判と対決を含む歴史であった。カント、フィヒテ、シェリング、ヘーゲルらの横断的研究によってそれぞれの思想の相互影響と発展を見ることは、この時代の思想的布置を捉える上で不可欠である。本書は、ヘーゲルが哲学的思索の道具とし、D・ヘンリッヒが注目した「反省」の概念を軸としてこの課題と取り組む。巨匠たちの手によって「反省」の当初の限界と「反省哲学」が如何に超克され、「哲学的反省」が生まれていくかを辿ることで、神、人、自然をめぐる新たな思想的空間とその綾が見えてくる。前著『ヘーゲル哲学の思惟方法』に続く画期的な問題史!

 

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大西祝「良心起原論」を読む ―忘れられた倫理学者の復権―

Hori2009.jpg  堀 孝彦 著

  A5判・上製・392頁
  定価5,880円(本体5,600円+税)

  ISBN978-4-284-10139-4
  2009年6月

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明治中期に活躍した哲学者・倫理学者である大西祝が10年間に書いた膨大な論文のうち、彼の主著「良心起原論」を解説した第T部。 その「良心起原論」を、それと同時期に書かれ、内容もそれと表裏の関係にある教育勅語批判論文4篇とともに、大西の自筆原稿から初めて活字化、翻刻した第U部。 大西思想の本質に迫る必読書!!

 

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自由と行為の形而上学
―ジュール・ラシュリエとモーリス・ブロンデル―

Sato2008.jpg  佐藤 国郎 著

  A5判・並製・240頁
  定価3,360円(本体価格3,200円+税)

  ISBN978-4-284-10131-8
  2008年11月 

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ジュール・ラシュリエとモーリス・ブロンデルは、今までフランススピリチュアリスムという学派の下で論じられてきた。しかし、筆者はメーヌ・ド・ビランの研究を通して、この考えに疑問を抱き、二人の著作を学派という枠組みの外で、形而上学の展開として読み解く。そして、その系譜はスピリチュアリスムよりもむしろ“超越”であることと同時に、それぞれの思惟の間には根本的な違いがあることを明らかにする。読者を哲学史の見直しへと誘う、刺激的な発見に満ちた知的冒険の書!

 

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ヘーゲル哲学の思惟方法 ―弁証法の根源と課題―

Yamaguchi2007.jpg  山口祐弘 著

  A5判・上製・ 340頁
  定価5,880円(本体5,600円+税)  

  ISBN978-4-284-00065-9
  2007年9月

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ヘーゲル哲学と弁証法は不可分である。ヘーゲルの客観的内在的弁証法はヘラクレイトスに遡り、プラトンを範とする。その本質を知るには古今東西の思想との対話が求められる。弁証法の歴史的前提を探り、近代における弁証法の役割を考察し、体系の危機と思弁の死が語られる現在における弁証法の可能性と課題を、アドルノとともに問う。併せて、アジアと日本、とりわけ西田幾太郎、田邊元哲学における弁証法の受容とそれとの対決の仕方を学ぶ。

 

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人類共存を実現しよう

Syono2005.jpg  庄野弘全 著 

  A5判・並製・116頁
  定価1,995円(本体1,900円+税)

  ISBN978-4-8205-9456-7
  2005年10月

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「物心弁証法」に基づき世界平和を論じる。人類共存にかかせない「核兵器の廃絶」「地球的環境破壊の防止」「全宗教の協調」を国際連合に求め、窮極的には「世界連邦」の建設による人類共存を提案する。

 

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我々は後世に何を遺してゆけるのか
―内村鑑三『後世への最大遺物』の話―

Suzuki2005.jpg  鈴木範久 著

  A5判・並製・226頁
  定価2,100円(本体2,000円+税)

  ISBN978-4-8205-9464-2
  2005年5月

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「我々は何をこの世に遺して逝こうか。金か。事業か。思想か。……何人にも遺すことのできる本当の最大遺物は何であるか。それは勇ましい高尚なる生涯である。」 付録・内村鑑三『後世への最大遺物』の初版復刻。

 

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