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北尾浩一 著  

A5判・上製・138頁
定価2,730円(本体2,600円+税)

ISBN978-4-8205-7433-0
2006年5月

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  • 星は、ひとりひとりの生活のなかで輝いていた。働くとき、食べるとき……、生活のなかの様々な場面で輝いていた。
  • 21世紀、ひとりひとりの暮らしのなかで、星を見て、語り伝えるということが、人間の尊厳、豊かな発達に結びつくことを願って、「現代天文民俗学」を提言する。

【目次】

はじめに

第一章 日本の星名の形成
 一 目本の星名・伝承の形成の地理的条件と歴史的条件
  1 地理的条件
  2 歴史的条件
 二 日本の星名の形成過程
  1 特徴を認識する過程において形成された星名
  2 暮らしと星空を重ね合わせる過程において形成された星名

第二章 プレアデス星団(スバル)考
 一 プレアデス星団の星名
  1 スバル
  2 ムツラ
  3 群れ星
  4 その他
 二 プレアデス星団・暮らしの歳時記
  1 一時期を除いて、ほぼ一年中見ることが可能なブレアデス星団
  2 明け方の南の空での出会い
  3 一晩中見ることが可能な期間が限られているプレアデス星団

第三章 星の環境民俗学
 一 星の環境民俗学の試み
  1 自然環境としての星の特陸―周期性
  2 自然環境としての星の特性―突発性
  3 星の環境認識の評価
  4 時代の変化のなかでの星と人とのかかわりの変化
 二 自然環境としての星
  1 星と他の自然環境との相違点と連続性
  2 自然環境としての星・存在の状況と伝承形成
  3 星と人との交流
  4 自然環境としての星の変質

第四章 現代天文民俗学をめざして
 一 カノープス
  1 星名と伝承
  2 カノープスの星名・伝承の形成範囲
 ニ 能登星(カペラ)
  1 能登星(カペラ)との出会い
  2 「能登星」の景観―福井県三国町と北海道積丹半島
 三 現代天文民俗学を今

おわりに索引

【著者略歴】

北尾 浩一 (きたお こういち)

1953年兵庫県生まれ。群馬大学卒業。大阪教育大学大学院教育学研究科修了。星の伝承研究室主宰。1978年より星の伝承の調査を開始。東亜天文学会会員。日本民族学会会員。日本社会教育学会会員。

著書 『星を見よう おじいさん、おばあさんの星の話』(ごま書房)、『星の語り部 天文民俗学の課題』『星と生きる 天文民俗学の試み』(発行 ウィン・かもがわ、発売 かもがわ出版)、『Star Lore of Japan:The Starscape of a people』(Ama River Publishing)、『ふるさと星物語』(神戸新聞総合出版センター)共著 『現代を生きる学び』(民衆社)、『ひょうごのこころ6 文化とのふれあい』(神戸新聞総合出版センター)、『続 日本アマチュア天文史』(恒星社厚生閣)

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