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  平出昌嗣 著

  A5判・並製・264頁
  定価(本体2,800円+税)

  ISBN978-4-284-10410-4
  2014年2月

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英米小説のさまざまな世界・人生を知ることで、心が豊かになる1冊!

本書は文学の入門書として、英米小説の多様なおもしろさを紹介し、文学に親しむ喜び、文学を読み解く楽しさを伝える。最初に英米小説の違いを概観したあと、英米の代表的な作品を10編ずつ選び、その概要と解釈を通して作品のおもしろさを浮き彫りにする。イギリス小説からは『トリストラム・シャンディ』『デイヴィッド・コパフィールド』『虹』『一九八四年』、アメリカ小説からは『緋文字』『日はまた昇る』『八月の光』『ライ麦畑でつかまえて』など、芸術作品としての価値が高く、かつ時間の試練を経て今日でもよく読まれているものを年代順に扱う。

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  山城雅江 著

  A5判・上製・448頁
  定価5,880円(本体5,600円+税)

  ISBN978-4-284-10395-4
  2013年5月

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「Pop/ポップ」という概念を通して、戦後アメリカと沖縄の政治的・文化的諸関係を考察する画期的試み。

現代アートの申し子からアメリカの文化的アイコンとなったアンディ・ウォーホルの「Pop/ポップ」という概念の探求を軸に、アメリカ研究、沖縄研究、ポスト植民地文化研究、大衆文化、美術史、哲学、文学、写真論、映画論といった諸領域を縦横無尽に横断する! アメリカの「内」と「外」で「Pop/ポップ」をめぐる地勢はどのように交錯/分裂し、(脱・再)構築されているのか――非対称でジグザグな「Pop/ポップ」の輻輳性を作図する。これまでの研究にはない独創的な枠組みや分析・解釈によって、比較文化研究に新たな地平を切り開く。

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  宮崎真素美 著

  A5判・上製・288頁
  定価5,040円(本体4,800円+税)

  ISBN978-4-284-10370-1
  2012年9月

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太平洋戦時下の詩を、日本の戦後詩を牽引した「荒地」派をめぐる新資料とともに考察した最新の成果!

これまでほとんど知られてこなかった若き「荒地」派を育んだ周縁の詩人たちと詩誌、「海ゆかば」や『愛国百人一首』など古典和歌との紐帯、戦時下におびただしく発行された戦意昂揚詩集の調査などから、敗戦後までの文芸言語の様態を照らす。「荒地」派の揺籃期を支えた八王子の文化サロンを知る人々の貴重なインタビュー記録、同サロンで刊行されていた回覧誌の影印ほか、「愛知一中予科練総蹶起事件」を身近に経験した名古屋の戦時下教育を伝えるインタビューを収載。

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  笹沼俊暁 著

  A5判・上製・264頁
  定価4,410円(本体4,200円+税)

  ISBN978-4-284-10367-1
  2012年9月

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第二次世界大戦以降、国文学はいかに展開したのか――その思想史的解明を目指す、著者渾身の力作!

「国文学」という学問は、第二次世界大戦の前から後へ、いかにして継続し、変貌を遂げたのか。大東亜共栄圏という戦時期日本の「世界観」が崩壊した後、冷戦下の世界情勢を背景として、「日本文学」はいかにして自らの自画像を描き、民族的アイデンティティーとその歴史を探ろうとしたのか。そこには、日本そして東アジアの戦前から戦後への政治・社会構造そのものが介在していた――。台湾・中国を主とした東アジアのスケールから、国民国家の学としての「国文学」の継続と変容を描き出す。
 

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  孔 月 著

  A5判・上製・232頁
  定価(本体4,200円+税)

  ISBN978-4-284-10369-5
  2012年9月

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芥川文学における新たな〈読み〉の可能性を切り開く!

芥川文学における〈病〉の問題は、芥川自身の経歴、あるいは近代的自我の問題や世紀末思潮という時代の文化的事象として帰結されてきた。しかし、中国を題材にした作品においてそれは、グローバルな視点から別の解釈をすることができる。

本書は、〈病〉の隠喩性を視野に入れながら、芥川の中国題材小説における〈病〉のありようを、作品の成立時の日中関係という大きな政治的・社会的コンテクストと結びつけ解明し、時代の中に生きる作者芥川を解読する。

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  真銅正宏 著

  四六判・上製・304頁
  定価2,940円(本体2,800円+税)

  ISBN978-4-284-10352-7
  2011年12月

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近代における日本人のイタリア体験の実態!

本書は、明治・大正・昭和戦前期にあらゆる職業や立場でイタリアに渡った日本人たちの西洋へのまなざしを、紀行文・旅行記を通じて総合的に探究したものである。イタリアは高い精神文化を持つ国であるが、多くの日本人たちは、留学ではなく観光目的でこの地を訪れた。この近代日本における西洋文化受容の非実学的特性こそが、現代に至るイタリア・イメージの原像である。また、イタリアに渡った日本人に縁のある観光スポットやホテル、旅行社やガイドなどに関する多数の資料は、近代日本が初めて触れた西洋文化を追体験させてくれるはずである。

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  上野美子 著

  A5判・上製・256頁
  定価5,040円(本体4,800円+税)

  ISBN978-4-284-10328-2  2011年7月

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英国ルネサンス文学の研究者が贈る多彩な物語のタペストリー!

第Ⅰ部では、『ハムレット』『リア王』、シェイクスピアの伝記を取りあげ、伝統的な研究と最前線の批評との融合を試みる。第Ⅱ部では、エリザベス1世やルネサンスの女性作家の先駆者たちに光を当て、18世紀英国の舞台を席巻したスザナ・セントリーヴァについて、我が国で初めて本格的に論じる。第Ⅲ部では、ロビン・フッド伝説の変容を概観したうえで、日本における受容や歌舞伎との関わりを考察する。広い視野から自在に紡ぎ出された本書は、物語の斬新な読みを読者に提供する。

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  宮川敏春 著

  四六判・上製・208頁
  定価2,940円(本体2,800円+税)

  ISBN978-4-284-10326-8
  2011年5月 

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本書は、英国パブリック・スクールの再生と繁栄の礎石となったラグビー校校長トマス・アーノルドと、その息子で詩人・評論家であり学校視学官であったマシュー・アーノルドが、ヴィクトリア朝期の英国に与えた影響を文学・教育・時代思潮の側面から捉えなおそうとする試みである。『ソーラブとラスタム』をはじめとするマシューの長編詩を時代思潮に絡めて言及した論考、母語教育を与えることを思想と捉えた『英国における英語教育』に関する克明な分析、『聖ドミニク校五級生』の翻訳など、日本では未開拓な分野に挑んだ先駆的な1冊!

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  山本和道 著

  A5判・上製・260頁
  定価4,410円(本体4,200円+税)

  ISBN978-4-284-10211-7
  2010年2月

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アンドレ・ジッドとサン=テグジュペリの文学を、キリスト教の視点から分析した稀有な研究書!

本書では、この二人の作品を形づくるものに、宗教がどのような影響を及ぼしているのかに照準を合わせ追究した。また、聖書のみでなく、ドストエフスキーとカミュの文学との関わりかたについても言及し、彼らの新しい側面を提示した。西欧文学研究者、聖書を探究する者、そのほか幅広い文学愛好者必携の文学研究書!

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  W. D. エルコック 著
  大高順雄 訳

  A5判・上製・630頁
  定価9,870円(本体9,400円+税)

  ISBN978-4-284-10178-3
  2009年12月

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2010年 第47回 日本翻訳家協会翻訳特別賞 受賞

ラテン語から生まれた全ロマン語の生成と進化を解説した名著、初の邦訳!

本書は、故ロンドン大学教授 W. D. Elcock, The Romance Languages, 1975(第2版)の全訳である。実証に基づき、文学作品、年代記、証文、法令から幅広く取り上げた実例により、ロマン語(フランス語、イタリア語、カスティリア語、ポルトガル語、ルーマニア語など)を形成した俗ラテン語と中世ラテン語の音韻、語形、統語、語彙を解説、加えてゲルマン語、スラヴ語、アラビア語の影響を解明。20世紀中葉における斯界の研究成果の集大成となる西洋中世の言語文化の総覧である。

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  楊義・張中良・中井政喜 著
  森川(麦生)登美江・星野幸代・中井政喜 訳

  A5判・上製・804頁
  定価12,600円(本体12,000円+税)

  ISBN978-4-284-10174-5
  2009年7月

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本書は、挿絵を「言葉のない精神」ととらえる。挿絵約600枚を解釈の手がかりとして文学史を述べ、文学史によって挿絵と作品の意味を総合する。また、二十世紀の中国文学史の事象を単に並べて解説するだけではなく、事象相互間の歴史的関係にも解釈をあたえようとする。さらに、これまでの現代文学史で光があてられなかった旧文化、通俗文学の領域に属するものにも注目する。それは同時に、新文学と新文学研究の盲点を指摘するものである。

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  翏橋俊昭 著

  A5判・上製・300頁
  定価5,040円(本体4,800円+税)   

  ISBN978-4-284-10118-9
  2008年2月

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2009年 日本英学史学会豊田實賞 受賞

開国に始まる英学の時代!中村正直(敬宇、敬輔)の英学、御雇英語教師カロザスの任地秋田での特異な活動、“Putnam’s Magazine”の日本関係記事の翻訳(パトナムの訪日紀行、大都市江戸のレポート、ハリスの日本観)などを通して、その眺望の中の英学史的点描を考察する。

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  清水 護 著

  A5判・上製・484頁
  定価(本体6,500円+税)

  ISBN978-4-284-00066-6
  2007年10月

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2008年 日本キリスト教文学会学会賞 受賞

日常用語の中には、「タレント」「地の塩」「新しき酒」「目からうろこ」など英訳聖書を通じて日本語に入ってきたものがかなりある。本書は、英訳聖書を様々な角度から分析し、その諸相を明らかにしている稀有な論集といえる。本書によって、英訳聖書に親しむことは知的にも精神的にも有意義なことであり、ひいては英語学習にも役立つことがわかる。

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【英語タイトル】
Restoration Adaptations of Shakespeare and Women of the Restoration Theatre

  山崎順子 著 

  A5判・上製・408頁
  定価5,670円(本体5,400円+税)

  ISBN978-4-284-00058-1
  2007年5月

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シェイクスピア作品は、どのような運命を辿って、現代のわれわれにまで伝えられたのだろうか――シェイクスピア王政復古期改作劇と、やがて18世紀にかけてその周りに出現してくる女性演劇人たちの華々しい活躍についての文化研究。

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  宮崎真素美・遠山一郎・山口俊雄 著

  四六判・上製・184頁
  定価2,940円(本体2,800円+税)

  ISBN978-4-284-00063-5
  2007年5月

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2007年5月近代文学研究者と古代文学研究者が、明治文明開化期の新体詩集・漢詩集・天皇をめぐる言葉を軸に、文芸言語の成り立ちをとらえ直し、伝統の継承と変容のありさまを照らそうと試みた共同研究の成果。

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  濱川勝彦・半田美永・秦 昌弘・尾西康充 編著

  A5判・並製・400頁
  定価3,990円(本体3,800円+税)

  ISBN978-4-8205-2144-0
  2006年10月

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三重県四日市市の出身であるというだけでなく、〈風俗〉や〈戦争〉など時代の空気を反映したテーマを選んでいるという共通点を持つ両作家を、新進気鋭の若手研究者から昭和文学に通暁した碩学までが多角的な視点から論じる。

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  加藤克彦 著

  A5判・上製・270頁
  定価5,670円(本体5,400円+税)

  ISBN978-4-8205-2155-6
  2006年10月

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喜劇での変容は願望に後押しされている。歴史劇での変容は歴史の必然性に沿っており、悲劇での変容は人間創造のエッセンスとして変容が大きく係わる。シェイクスピアの劇作品は人間の本性の極限を覗かせてくれる。

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  登尾 豊 著 

  A5判・上製・420頁
  定価6,300円(本体6,000円+税)

  ISBN978-4-8205-9412-3
  2006年10月

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忘れられかけていた露伴文学の現代的意義を発見して、再評価を提唱してきた著者の露伴関係論文を集めた学界待望の書。〈反近代〉をキーワードに作品を読み解く主要作品論、露伴の種々の面を扱う作家論、研究動向に関する発言をまとめて読むことができる。

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  笹沼俊暁 著 

  A5判・上製・310頁
  定価(本体3,600円+税)

  ISBN978-4-8205-2093-1
  2006年2月

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「国文学」とは何だったのか。「文学」の「危機」、あるいは「終焉」が叫ばれる現在だからこそ、そのことが問われるべきでないのか。「国文学」の政治性とイデオロギー性をダイナミックに解き明かす、新進気鋭による意欲作。

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  谷川二郎 著

  A5判・上製・340頁
  定価5,040円(本体4,800円+税)

  ISBN978-4-8205-9297-6
  2005年3月

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シェイクスピアのドラマと詩の世界の幹流を成す「愛」(エロス)の主題の展開を、男と女及び男対女というジェンダー間の関係で追う。独立した作品論に依拠しながら、「愛」の視点からのシェイクスピアの全体像構築を試みる。

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