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  山城雅江 著

  A5判・上製・448頁
  定価5,880円(本体5,600円+税)

  ISBN978-4-284-10395-4
  2013年5月

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「Pop/ポップ」という概念を通して、戦後アメリカと沖縄の政治的・文化的諸関係を考察する画期的試み。

現代アートの申し子からアメリカの文化的アイコンとなったアンディ・ウォーホルの「Pop/ポップ」という概念の探求を軸に、アメリカ研究、沖縄研究、ポスト植民地文化研究、大衆文化、美術史、哲学、文学、写真論、映画論といった諸領域を縦横無尽に横断する! アメリカの「内」と「外」で「Pop/ポップ」をめぐる地勢はどのように交錯/分裂し、(脱・再)構築されているのか――非対称でジグザグな「Pop/ポップ」の輻輳性を作図する。これまでの研究にはない独創的な枠組みや分析・解釈によって、比較文化研究に新たな地平を切り開く。

【目次】

プロローグ

序 章

第1部 Pop/pop

第1章 ウォーホルの出版物
第2章 Pop Art とアメリカ60年代
第3章 イフェクト・効果
第4章 物量のアメリカと沖縄文学
第5章 キーワード「沖縄ポップ」1

第2部 デモクラシー

第6章 アメリカ、マスの時代
第7章 表面/surface
第8章 すべて・みんな/everything
第9章 米琉親善
第10章 キーワード「沖縄ポップ」2

第3部 アメリカ/沖縄

第11章 写真とアメリカ
第12章 マシーン・機械
第13章 アメリカ的
第14章 写真・映像と沖縄
第15章 キーワード「沖縄ポップ」3

結 論

エピローグ

あとがき
参考文献
索引


【著者略歴】

山城 雅江 (やましろ まさえ)

1972年 沖縄生まれ。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程単位取得満期退学。博士(学術)。現在、中央大学総合政策学部准教授。専攻は、アメリカ文化、大衆文化、比較文化研究。著書に、「アメリカと原子力の負債――継続する「ニュークリア・エイジ」の現在」『時代を聞く――沖縄・水俣・四日市・新潟・福島』(せりか書房、2012年)、「オルタナティブ・メディアの生成:ドキュメンタリー The Return of Navajo Boy とその試み」『メディア・リテラシーの現在(いま)――公害/環境問題から読み解く』(ナカニシヤ出版、2013年)がある。

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