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  平出昌嗣 著

  A5判・並製・264頁
  定価(本体2,800円+税)

  ISBN978-4-284-10410-4
  2014年2月

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英米小説のさまざまな世界・人生を知ることで、心が豊かになる1冊!

本書は文学の入門書として、英米小説の多様なおもしろさを紹介し、文学に親しむ喜び、文学を読み解く楽しさを伝える。最初に英米小説の違いを概観したあと、英米の代表的な作品を10編ずつ選び、その概要と解釈を通して作品のおもしろさを浮き彫りにする。イギリス小説からは『トリストラム・シャンディ』『デイヴィッド・コパフィールド』『虹』『一九八四年』、アメリカ小説からは『緋文字』『日はまた昇る』『八月の光』『ライ麦畑でつかまえて』など、芸術作品としての価値が高く、かつ時間の試練を経て今日でもよく読まれているものを年代順に扱う。

【目次】

はしがき

序 論 イギリス小説とアメリカ小説の相違点

1 階級社会と自由社会  2 経験と無垢3 神話と原野  4 家と道

第Ⅰ部 イギリス小説

ローレンス・スターン『トリストラム・シャンディ』
ジェイン・オースティン『エマ』
シャーロット・ブロンテ『ジェーン・エア』
チャールズ・ディケンズ『デイヴィッド・コパフィールド』
トマス・ハーディ『ダーバーヴィル家のテス』
ジョゼフ・コンラッド『ノストローモ』
D. H. ロレンス『虹』
ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』
E. M. フォースター『インドへの道』
ジョージ・オーウェル『一九八四年』

第Ⅱ部 アメリカ小説

ナサニエル・ホーソン『緋文字』
ハーマン・メルヴィル『白鯨』
ヘンリー・ジェイムズ『ある婦人の肖像』
マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒険』
F. スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』
アーネスト・ヘミングウェイ『日はまた昇る』
ウィリアム・フォークナー『八月の光』
ジョン・スタインベック『怒りの葡萄』
J. D. サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』
ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』


【著者略歴】

平出 昌嗣 (ひらいで しょうじ)

千葉大学教授主著として、『踊る羊と実る稲――日欧比較文化・日英比較言語への招待』(学術出版会)、『イギリス・モダニズム小説――個と闇と流動の作家たち』(彩流社)、『イギリス文学名作30選』(鷹書房弓プレス)等がある。

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