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  登尾 豊 著 

  A5判・上製・420頁
  定価6,300円(本体6,000円+税)

  ISBN978-4-8205-9412-3
  2006年10月

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忘れられかけていた露伴文学の現代的意義を発見して、再評価を提唱してきた著者の露伴関係論文を集めた学界待望の書。〈反近代〉をキーワードに作品を読み解く主要作品論、露伴の種々の面を扱う作家論、研究動向に関する発言をまとめて読むことができる。

【目次】


露伴登場―「露団々」その他―
「風流仏」論
「対燭髄」論
「一口剣」論―正蔵の問題―
「いさなとり」論
「五重塔」論―暴風雨の意味―
「風流微塵蔵」論―会者定離の群像―
「天うつ浪」試論
『幽情記』の周辺―露伴の明治から大正へ―
「幻談」考
「連環記」
「連環記」2―老境の実り―


露伴の初期作品に見える夢
露伴と少年文学
露伴の想像力と文体
露伴と連句
露伴の再婚
反近代の作家・幸田露伴
露伴の古典研究
検証・露伴と熊本
露伴と落語
露伴文学の父親像―ブンセイムと彦右衛門―


露伴・その軌跡
露伴案内

露伴研究のために
露伴の〈反近代〉
「運命」の評価

塩谷賛著 『露伴の魔―その文献的研究―』 復刻版解説
高木卓著 『人間露伴』 復刻版解説
露伴の自伝的文章・解説

初出および原題あとがき
 

【著者略歴】

登尾 豊 (のぼりお ゆたか)

生年月日 昭和17年(1942)1月27日
出生地 福岡県(本籍は熊本県)
学歴 東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退
職歴 昭和47年4月 山形大学講師、 49年 茨城大学助教授、 60年 同大教授、平成8年4月から熊本県立大学教授、現在にいたる。

著書  『新日本古典文学大系明治篇 幸田露伴集』(共著)岩波書店、平成14年論文 「「坊ちやん」の反近代」(『国語と国文学』平成9年9月号、至文堂)ほか

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