
【目次】
Ⅰ
露伴登場―「露団々」その他―
「風流仏」論
「対燭髄」論
「一口剣」論―正蔵の問題―
「いさなとり」論
「五重塔」論―暴風雨の意味―
「風流微塵蔵」論―会者定離の群像―
「天うつ浪」試論
『幽情記』の周辺―露伴の明治から大正へ―
「幻談」考
「連環記」
「連環記」2―老境の実り―
Ⅱ
露伴の初期作品に見える夢
露伴と少年文学
露伴の想像力と文体
露伴と連句
露伴の再婚
反近代の作家・幸田露伴
露伴の古典研究
検証・露伴と熊本
露伴と落語
露伴文学の父親像―ブンセイムと彦右衛門―
Ⅲ
露伴・その軌跡
露伴案内
*
露伴研究のために
露伴の〈反近代〉
「運命」の評価
*
塩谷賛著 『露伴の魔―その文献的研究―』 復刻版解説
高木卓著 『人間露伴』 復刻版解説
露伴の自伝的文章・解説
初出および原題あとがき
【著者略歴】
登尾 豊 (のぼりお ゆたか)
生年月日 昭和17年(1942)1月27日
出生地 福岡県(本籍は熊本県)
学歴 東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退
職歴 昭和47年4月 山形大学講師、 49年 茨城大学助教授、 60年 同大教授、平成8年4月から熊本県立大学教授、現在にいたる。
著書 『新日本古典文学大系明治篇 幸田露伴集』(共著)岩波書店、平成14年論文 「「坊ちやん」の反近代」(『国語と国文学』平成9年9月号、至文堂)ほか