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池田全之 著 

A5判・上製・263頁
定価5,250円(本体5,000円+税)

ISBN978-4-8205-9479-6
2002年3月

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フィヒテの思想は、近代の思想的伝統から断絶に苛まれる現代人が、自らの生き方を再構築する際に役立つ着想を持っている。本書は「自由の成立条件」という観点からその思想を考究。

【目次】

序章 自己の確立と教育の課題―フィフテの哲学を解釈する観点―

第二章 公共性構築論としてのフィフテの前期哲学 

第三章 個体化と社会化―知識学と通俗的著作との関係を考慮しつつ―

第三章補論 ドイツ観念論からみた現代教育の課題 

第四章 フィフテの後期知識学とアドルフの否定弁証法

第五章 後期哲学への彷徨―人間的自由の根源へのフィフテの眼差し―

第六章 主観性の臨界と思考の行方 

第七章 映像としての自我      ―晩期知識学に見られる生解釈の基本的枠組みについて―

終章 フィフテの知識学と自己確立の諸相

【著者略歴】

池田 全之 (いけだ たけゆき)

1962年 新潟県生まれ。 1989年 東北大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。現在、秋田大学教育文化学部助教授。博士(教育学)。

著書
『シェリングの人間形成論研究』(福村出版、1998年) 
『ドイツ観念論と自然哲学』(共著 創風舎、1994年)
『現代教育学の地平―ポストモダニズムを超えて』(共著 南窓社、2001年)他。

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