中尾正己 著
A5判・上製・204頁
定価3,150円(本体3,000円+税)
ISBN978-4-8205-8022-5
2003年10月
平安中期から広まった浄土教信仰の展開において、中下級貴族階層に属する文人たちはどのような位置を占めていたのか。彼らの思想と信仰の特質を探る。
【目次】
序
第一章 平安文人における隠逸思想と願生信仰
第一節 貞観・元慶期の文人達
第二節 菅原道真の思想と信仰
第二章 往生伝と文人
第一節 日本往生極楽記の撰述
第二節 日本往生極楽記の思想
第三節 続本朝往生伝と法華験記
第三章 末法思想の問題点
第一節 叡山の末法思想
第二節 平安文人と末法思想
第四章 周辺の教学・信仰
第一節 浄上教成立期における弥陀観について
第二節 平安期の法華信仰と往生思想
第五章 鎌倉仏教への展開
第一節 末法思想の法然における一形態
第二節 日蓮と法華験記
あとがき
【著者略歴】
中尾 正己 (なかお まさき)
昭和11(1936)年5月生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院修士課程修了。元跡見学園高等学校教諭、跡見学園女子大学兼任講師、跡見学園短期大学(現跡見学園女子大学短期大学部)兼任講師。
主要著書
『手賀沼周辺の水害』我孫子市教育委員会、1986
『大正文人と田園主義』近代文芸社、1996