Ando2013.jpg

安藤喜代美 著

四六判・上製・260頁
定価(本体3,200円+税)

ISBN978-4-284-10375-6
2013年1月

→ご注文  →書評・紹介記事

墓制と葬送の変化という視点から、現代家族のメンタリティを解明する!

家族にとって欠くことのできない機能のひとつである家族成員の墓制と葬送について、先行研究をもとにその歴史的変化を回顧した上で、「家族とお墓に関する意識調査」の結果を、地域性、世代、性別など様々な視点から分析し、現代家族が持つメンタリティと墓制のあり方を検証する。子どもを持たない、未婚・非婚化など家族における新しい選択肢がある現代において、継承されていくべきものをどう考え、今後どう対応していくか、墓制を取り巻く現実的な問題を提起する。

【目次】

はじめに

第1章 日本における近代家族の登場と変動
 第1節 歴史人口学が明らかにした近世家族の実像
 第2節 日本における近代家族のメンタリティ
 第3節 戦後家族の特質とその変動
 第4節 二〇世紀を生きた三つの「人口学的世代」
 第5節 「擬制的核家族化」ないし「直系制と両立する核家族化」

第2章 戦後家族の変動と墓制の変遷
 第1節 新しい墓制の登場
 第2節 近世以降の墓制の変遷
 第3節 現代家族と墓制の動向
 第4節 「イエ」に内在するメンタリティ

第3章 地域性によるお墓に対する意識
 第1節 アンケート調査の概要と分析
 第2節 結果と考察

第4章 団塊の世代における墓制の選択
 第1節 アンケート調査の概要と分析
 第2節 結果と考察
 第3節 まとめ

第5章 女性からみる墓制のあり方
 第1節 アンケート調査の概要と分析
 第2節 結果と考察
 第3節 まとめ

第6章 世代間による継承意識の比較
 第1節 アンケート調査の概要と分析
 第2節 結果と考察
 第3節 まとめ

第7章 墓制観における男女の比較
 第1節 アンケート調査の概要と分析
 第2節 結果と考察
 第3節 まとめ

おわりに


引用・参考文献
あとがき


【著者略歴】

安藤 喜代美 (あんどう きよみ)

1998年 Louisiana State University(ルイジアナ州立大学)大学院博士課程修了(Ph.D. in Sociology)。現在、名城大学人間学部准教授。専攻は社会学。主要論文 “Living Arrangements of the Elderly in the U.S.: Comparing White, Black, Hispanic, and Asian's Households”(博士論文、1998年)/「データからみる家族構造の変化――戦後から現代に至る子ども数の変化」『名城大学人文紀要』第98集(47巻2号)2011年

お問合せ・ご相談はこちら

教育・福祉・思想など人文・社会科学関係の学術書・テキストブックの出版を行っている学術出版会のホームページです!