戦後教育は変われるのか―「思考停止」からの脱却をめざして―

Kaizuka2008.jpg

貝塚茂樹 著

時事通信出版社 『教員養成セミナー』 2008年6月号

本書は、現在の論争的なテーマである、教育基本法改正、国旗・国歌問題、道徳教育、学校の公共性などについて、教育史を専門とする著者による論考を「戦後教育」「道徳教育」「学校・教師」の観点からまとめた好著である。

教育論議は得てして「二項対立図式」で構成され、語る主体は「二項」のどちらかの陣営に自らを位置付け安住し、思考停止状態に陥る。これでは実りのある議論はできないという著者の思いが本書の通奏低音としてある。本書から教育問題を語る作法や、歴史から得られた成果と未解決の問題について学びたい。

お問合せ・ご相談はこちら

教育・福祉・思想など人文・社会科学関係の学術書・テキストブックの出版を行っている学術出版会のホームページです!