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  浜名恵美 著

  A5判・上製・338頁
  定価3,780円(本体3,600円+税)

  ISBN978-4-8205-8772-9
  2004年11月

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ジェンダーは驚きとして作用する! ジェンダー研究と驚異研究を接合し、この独自の観点から、本書はシェイクスピアの作品と近代初期イングランド文化を新たに解明している。

【目次】

プロローグ 驚異とアプロプリエーション:シェイクスピアとジェンダーの驚き

第1部 ジェンダーの理論

 第1章 ジェンダーのパラドックス―ジェンダー研究の概観―
 第2章 ジェンダーとセクシュアリティの構築
      ―シェイクスピア研究とジェンダー―
 第3章 文化資本としてのシェイクスピア
      ―ジェンダー研究とアプロプリエーションの意義―
 第4章 ジェンダーと驚異の接合―ジェンダーの驚き―

第2部 インターフェイス

 第5章 「ヴァージニアを見よ」      ―エリザベス女王:処女女王とジェンダーの驚き―

第3部 シェイクスピアとジェンダー

 第6章 「恥ずべき濫費濫行の果ての精気の消耗」
      ―『ソネット集』のダーク・レディとセクシュアリティの驚き―
 第7章 「もしも私がまことの女なら…」
      ―『お気に召すまま』のロザリンドと異性装の驚き―
 第8章 「水のなかで生まれ、水のなかで生きるもののように」
      ―『ハムレット』のオフィーリアと女性的身体の驚き―
 第9章 無限に変化するオリエントの女
      ―『アントニーとクレオパトラ』のクレオパトラとジェンダーの驚き―

エピローグ 快楽をめざして
 

【著者略歴】

浜名 恵美 (はまな えみ)

1950年 東京都生まれ
1981年 東京都立大学大学院人文科学研究科英文学専攻博士課程単位取得退学
2001年 筑波大学現代語・現代文化学系教授
2004年現在 筑波大学大学院人文社会科学研究科文芸・言語専攻教授、博士(文学)

専攻分野:ジェンダー研究、シェイクスピア研究、文化研究

主要共編者:Hamlet and Japan,New York:AMS Press(1995)
『逸脱の系譜』研究社(1999)
Hot Questrists After the English Renaissance,New York:AMS Press(2000)
『シェイクスピア 世紀を超えて』研究社(2002)
『英語圏文学』人文書院(2002)
『グローバル・コミュニケーション論』ナカニシヤ出版(2002)
『シェイクスピア大事典』日本図書センター(2002)
『アメリカナイゼーション』研究社(2004)

主要訳書:アラダイス・ニコル『ハーレクインの世界』岩波書店(1989)フランセット・パクトー『美人―あるいは美の症状』研究社(1996)

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