ある文学史家の戦中と戦後 ―戦後文学・隅田川・上州―

Hiraoka1999.jpg  平岡敏夫 著 

  A5判・上製・426頁
  定価6,300円(本体6,000円+税)

  ISBN978-4-8205-2670-4
  1999年9月

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「私の〈昭和〉には戦後があり、戦中の軍隊体験があったのだ。」〈戦中〉と〈戦後〉、〈戦争〉と〈文学〉にこだわり続ける著者の、日本文学のみならず海外文学なども視座に入れた、渾身の評論・エッセイ集。

 

 

【目次】

T ある文学史家の戦中と戦後

ある文学史家の戦中と戦後 T
ある文学史家の戦中と戦後 U ―猪野謙二氏追悼
ある文学史家の戦中と戦後 V ―高村光太郎「少年飛行兵の夢」その他

U ある戦中と戦後

日新日露戦争・戦後と作家たち、そして漱石
戦前・戦後の与謝野晶子―近代文学の位置―
ある戦後―宮本百合子『播州平野』私論―「少年兵」の描写を中心とし―
ある戦後―大西巨人『神聖喜劇』―対馬への旅―
ある戦後―江藤淳『アメリカと私』
ある戦後―松本清張『両像・森鴎外』
ある戦後の青春と文学―大西忠治追悼―

V 韓国・中国・アメリカ・イギリス・ロシア

光州事件のことなど
韓国全羅道講演紀行
韓国で講演して―石川啄木の〈夕暮れ〉―
安重根の写真
留学生と再会して―台湾・韓国―
北京スケッチ三題
北京の小春日和
ハーバードとイェール
カーライルの秋
歴史遺跡・歴史標識
コンコード行き―エマソン・透谷―
アメリカ・夏の思い出―永井荷風のことなど―
川は流れる―リバー・ランズ・スルー・イット―
芥川作品をアメリカで読む―「蜜柑」と「奉行人の死」―
日本文学とアメリカ文化―芥川作品をアメリカの学生はどう読んだか―
Portsmouth, Post-Russo-Japanese War and Lobsters
シェイクスピア雑感
「草枕」―その土壌はロンドン―
『アンナ・カレーニナ』の窓
ロシア・トルストイ紀行

W 隅田川・戦中と戦後

隅田川幻想地図
隅田川のほとり―増田みず子『隅田川小景』―
東京文学散歩
東京文学散歩のこと
わが足の記憶
三月十日のことなど
陸軍少年飛行兵学校体験
三君の思い出
ある思い出―二人の区隊長―
終戦・盛岡・啄木章
ある再会―「薩摩おごじょ」再訪―
ふるさとは遠きにありて
海越えて―知的好奇心を育む風土―

X 上州にて

真珠湾特別攻撃隊長岩佐中佐の墓
国定忠治の墓
羽鳥千尋の墓
羽鳥千尋の墓再訪―父文作と鴎外―
森鴎外と青年―羽鳥千尋・石川啄木
上毛の三山
村上鬼城と内村鑑三
上州の文人塚越停春―十二文豪『滝沢馬琴』のこと―
徳富蘆花の文学
『思出の記』と『不如帰』
徳富蘆花「恐ろしき一夜」
花袋と国男―日露戦争のころ―
鴎外と花袋
「自然主義文学のふるさと」碑―花袋『重右衛門の最後』にふれて―
『歌人土屋文明―ひとすじの道―』序
夢見ることができるなら―女性宇宙飛行士向井千秋さん―
豊かな自然のなかで
片山慶子歌集『帰雲』序
映画『眠る男』
錦野祭テーマの六年
平成四年度 群馬県立女子大学入学式学長告辞
新しい春
平成六年度 群馬県立女子大学大学院第一回入学式学長告辞
思いだすことなど

あとがき

 

【著者略歴】

平岡 敏夫 (ひらおか としお)

1930年3月1日香川県生まれ。東京教育大学大学院博士課程修了。横浜国立大学・筑波大学教授・群馬県立女子大学学長を経て、1999年現在、筑波大学・群馬県立女子大学名誉教授。

著書に『北村透谷研究』全5巻、『日本近代文学史研究』、『日本近代文学の出発』、『明治文学史の周辺』、『漱石序説』、『日露戦後文学の研究』上下2巻、『芥川龍之介 抒情の美学』、『短編作家国木田独歩』、"Remarks on Akutagawa's Works”、『漱石研究』、『昭和文学史の残像』T・U、『「坊っちゃん」の世界』、『芥川龍之介と現代』、『石川啄木の手紙』〔岩手日報文学賞啄木賞受賞〕、『石川啄木論』等のほか、エッセイ集に『「舞姫」への遠い旅―ヨーロッパ・アメリカ・中国文学紀行―』、『塩飽の船影―明治大正文学藻塩草―』等がある。