【目次】

はじめに

第一章　明治14年の政変と井上毅

　序　政変の概要
　第一節　大隈意見書と井上毅
　第二節　井上毅の言論工作
　第三節　開拓使騒動と大隈陰謀
　第四節　『保古飛呂比』と14年政変
　　序
　　（一）『保古飛呂比』における大隈陰謀説
　　（二）金子の報告の特徴
　　（三）井上毅の役割
　第五節　政変後の井上毅
　第六節　14年政変とは何か

第二章　明治14年政変と福沢論吉
　序
　第一節　福沢の認識、伊藤と井上馨の認識
　第二節　井上毅の情報操作
　第三節　福沢の官民調和論
　第四節　福沢と井上毅

第三章　内地開放問題と井上毅
　第一節　内地開放案の登場と挫折
　第二節　井上毅の内地開放反対論
　第三節　福沢と内地開放論
　第四節　井上毅の内地開放案阻止行動

第四章　条約改正とボアソナード意見書
　第一節　ボアソナード意見書の役割
　第二節　ボアソナード意見書と井上毅
　第三節　ボアソナード意見書と福沢
　第四節　明治14年政変と条約改正問題

【著者略歴】

渡辺 俊一 （わたなべ  しゅんいち）

1949年　宮城県仙台市生まれ
1981年　東北大学英文科卒業
1984年　都立大学大学院人文学部（日本史専攻）卒業
1988年　都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了

専攻分野：日本近代史

主要論文：「チェンバレンとブリンクリー」『比較文化雑誌４』東京工業大学比較文化研究会（1989）
「フランスのベトナム侵略と福沢諭吉」『近代日本研究』第8巻、福沢研究センター（1991）
「井上毅と福沢諭吉」『論集　近代日本研究18』山川出版社（1996）
「福沢諭吉とブリンクリー」『福沢諭吉年鑑』24・25巻、福沢諭吉協会（1997、1998）
「明治十四年政変と『保古飛呂比』」第16巻、福沢研究センター（1999）
「ボアソナード意見書の再検討」『史学雑誌』109編3号（2000）
「福沢諭吉と「対外硬」運動」『近代日本研究』第19巻、福沢研究センター（2002）