【目次】

序章
　第1節　問題の所在と設定
　第2節　中国残留日本人の時代背景―満州移民と残留の発生―

第1部　中国残留日本人の帰国―その経緯と類型―

はじめに

第1章　1946年から1958年までの集団引揚げ
　第1節　1946年から1949年までの前期集団引揚げ
　第2節　1953年から1958年までの後期集団引揚げ
　第3節　後期集団引揚げ期のケース・スタディ

第2章　1958年から現在までの帰国
　第1節　1958年以後の個人べースでの帰国状況
　第2節　個人べース帰国のケース・スタディ
　第3節　1972年日中国交正常化以後から現在までの帰国動向
　第4節　1972年以後のケース・スタディ

第3章　日本永住帰国と中国定着の間
　第1節　中国定着の後、日本永住帰国の場合
　第2節　帰国に絡んだ新たな動向―「来日」
　第3節　日本永住，中国定着の選択とその理由

おわりに

第2部　中国残留日本人の中国定着

はじめに

第1章　中国残留日本婦人の中国定着とアイデンティティ
　第1節　残留婦人の本意定着
　第2節　残留婦人の不本意定着
　第3節　残留婦人に関するケース・スタディ

第2章　中国残留日本孤児の中国定着とアイデンティティ
　第1節　残留孤児の本意定着
　第2節　残留孤児の不木意定着
　第3節　残留孤児に関するケース・スタディ

第3章　日僑二世の中国定着とアイデンティティ
　第1節　日僑二世の本意定着
　第2節　日僑二世の不本意定着

第4章　日本永住帰国の後，中国定着の場合

おわりに

終章
　第1節　帰国後の日本社会における適応問題
　第2節　結語

参考文献付録　ケース・スタディの中国残留日本人一覧表

あとがき

【著者略歴】

呉 万虹 （WU WanHong　う わんほん）

1966年　中国天津市生まれ
1988年　天津外国語大学日本言語文学学部卒、天津日報社勤務を経て、1993年来日
2001年　神戸大学大学院法学研究科博士課程修了、博士（政治学）
現在　中国社会科学院日本研究所助理研究員（講師）

専攻分野　国際関係論

主要論文
「中国残留日本人の帰国：その経緯と類型」『神戸法学雑誌』第49巻第1号、1999年6月
「中国残留日本人の中国定着」『六甲台論集・法学政治学篇』第47巻第2号、2000年11月
「中国残留日本人の研究―移住、漂流、定着の国際関係論―『日中社会学研究』11号、2003年8月
「中国残留日本人の中国定着に関するケース・スタディー」『「中国帰国者」科研課題中間報告集』2003年11月
満州開拓民入植図（巻末折込）