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辻 功 著 

A5判・上製・356頁
定価(本体5,400円+税)

ISBN978-4-8205-4100-4
2000年2月

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数百種類にものぼるすべての公的職業資格を分析して、 日本の職業資格制度の全体構造を把握しようとした画期的な労作である。職業資格に関する教育・研究・行政関係者必携の基本文献。

【目次】

まえがき

第1章 職業資格制度研究の意義と方法
 第1節 研究の目的
 第2節 主要な概念についての規定
 第3節 先行研究の検討と本研究の特色
 第4節 本研究で用いた研究方法
 第5節 研究課題の限定

第2章 職業資格制度の創成期
 第1節 職業資格制度の範型づくり
 第2節 実務経験重視の職業資格の出現
 第3節 近代的社会組織に必要な職業資格制度の模索
 第4節 前歴有効と簡易な試験検定の時代

第3章 職業資格制度の整備期
 第1節 既存の職業資格制度の整備
 第2節 職業資格の分化
 第3節 職業資格創設の停滞化
 第4節 試験検定から学歴依存への移行

第4章 職業資格制度の漸進期
 第1節 科学技術の導入・発達と工業技術系職業資格の出現
 第2節 軍・官直轄産業領域の職業資格制度の立ち遅れ
 第3節 社会・経済関係の職業資格制度の漸進
 第4節 既存の職業資格制度の整備と分化
 第5節 学歴主義となった職業資格制度

第5章 職業資格制度の改革期
 第1節 戦前の職業資格制度の衣更え
 第2節 積み残されていた職業資格の整備
 第3節 結実した戦前の職業資格制定運動
 第4節 多分野に進出した職業資格

第6章 職業資格制度の発展期
 第1節 職業資格制度の質的変化のはじまり
 第2節 職業資格制度の飛躍的発展(その1)
      ―既存の制度の整備・充実―
 第3節 職業資格制度の飛躍的発展(その2)
      ―管理的職業資格と作業主任的職業資格の増大―
 第4節 職業資格制度の飛躍的発展(その3)―職業資格の細分化現象―
 第5節 職業資格制度の飛躍的発展(その4)
      ―助言・指導,相談領域への進出―
 第6節 職業資格制度の飛躍的発展と官僚制

第7章 職業資格制度の整合性と不整合性
 第1節 職業資格制度の不統一性
 第2節 所管省庁による内部的統一(その1)
 第3節 所管省庁による内部的統一(その2)
 第4節 所管省庁による内部的統一(その3)

第8章 現行職業資格制度と学歴
 第1節 無試験認定制度と学歴
 第2節 受験の基礎資格と学歴
 第3節 一部試験科目免除と学歴
 第4節 学歴による実務経験年数の短縮
 第5節 学歴不問の職業資格の内実

第9章 職業資格の現状と動向
 第1節 最近創設された職業資格
 第2節 最近の職業資格創設の基本的戦略
      ―「健康・生きがい創造士資格」創設を事例として―
 第3節 職業資格制度の今後の展望
 第4節 職業資格制度に対する人々の期待と実態とのずれ

附表
参考文献
使用した法令関係書
あとがき

【著者略歴】

辻 功 (つじ いさお)

1928年5月15日生れ。東京文理科大学教育学科卒業。教育学博士。筑波大学教授、日本女子大学教授を歴任、現在筑波大学名誉教授。

主要編著書『教育調査法』(誠文堂新光社)/『日本人の学習』(第一法規)/『概説生涯学習』(第一法規)他

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