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兼松儀郎 著

A5判・上製・300頁
定価6,090円(本体5,800円+税)

ISBN978-4-284-00057-4
2007年4月

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本書は、大学生と高校生を対象とする意識調査をもとにした、中等教育と高等教育とのアーティキュレーション(接続)についての実証的研究の成果である。日本の教育が大きく問われている現在、今後の学校教育の改善に大きな示唆を提供するに違いない。

【目次】

はじめに

第1章 問題
 第1節 アーティキュレーションの概念
 第2節 アメリカのアーティキュレーション成立期における論点
 第3節 歴史的研究・実践的研究・理論的研究
 第4節 アーティキュレーションの多次元的特性

第2章 仮設設定
 第1節 アーティキュレーションの多次元的特性の有無
 第2節 高校から大学への移行過程における仮説
  1 高校生活に関する仮説
  2 大学入試に関する仮説
  3 大学生活に関する仮説

第3章 研究方法
 第1節 意識調査の意義:
      大学生対象の回顧調査及び高校在学生対象の比較調査
 第2節 質問項目
 第3節 調査方法
 第4節 調査実施企画
  1 調査対象校の選定
  2 高校・大学の類型化
 第5節 調査対象者の特徴

第4章 概括的分析
 第1節 接続の問題に関する分析
 第2節 教育内容の連続性に関する分析
 第3節 教育内容・教育方法・教育水準に関する分析
 第4節 高校教育のとらえ方に関する分析

第5章 仮設の検証
 第1節 接続の問題の多次元的特性の有無の確認
 第2節 高校から大学への移行過程における仮説の検証
  1 高校生活に関する仮説の検証
  2 大学入試に関する仮説の検証
  3 大学生活に関する仮説の検証

第6章 総合的分析
  第1節 接続の問題が大学生の意識や行動に与える影響
  第2節 接続の問題の多面性――高校類型・大学類型による分析

第7章 考察
 第1節 多次元的アプローチの意義
 第2節 学校制度について――多次元的考察
 第3節 大学入試について――教育との多面的な関わり
 第4節 今後の課題

第8章 結論

要旨

参考文献


資料Ⅰ 中等教育と高校教育とのアーティキュレーションに関する調査
     (大学生調査単純集計結果)

資料Ⅱ 中等教育と高等教育とのアーティキュレーションに関する調査     (高校生調査単純集計結果)

あとがき

【著者略歴】

兼松 儀郎 (かねまつ よしろう)

〈学歴〉
1948年、兵庫県生まれ。
1970年 京都大学教育学部卒業
1972年 京都大学大学院教育学研究科修士課程修了
1983年 兵庫教育大学大学院学校教育学研究科修士課程修了
2003年 兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科博士課程修了
2003年 博士(学校教育学・兵庫教育大学)

〈職歴〉
1972年 兵庫県公立高等学校教諭
1988年 兵庫県教育委員会事務局職員
1999年 京都産業大学助教授
2003年 鳴門教育大学助教授
2005年 鳴門教育大学教授

〈主要著書〉
『人間の生涯と教育の課題―新自然主義の教育学試論―』(共著)昭和堂、1988
『教育的日常の再構築』(共著)玉川大学出版部、1996
『応答する教育哲学』(共著)ナカニシヤ出版、2003
『人間であること』(共著)燈影舎、2006

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