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  全5巻・A5判・上製・総1,420頁
  定価52,500円(本体50,000円+税)

  ISBN978-4-284-10132-5
  2008年9月

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  • 「日本植物学の父」といわれ、新種600種、新命名の植物2500種を見出した牧野富太郎の素顔に迫る決定版を限定復刻!
  • 『牧野日本植物図鑑』等にみられる精緻な図版と共に味わいたい、著述家としての牧野の滋味あふれる名品の数々。植物学研究者はもとより、広く一般の読者を魅了する!
  • 『植物記』『続植物記』『植物学九十年』『草木とともに』等から精選された随筆群、さらに「年譜」「全巻内容」、植物名による「索引」を附す!
     

【底本】

 『牧野富太郎選集』 全5巻 (昭和45年 東京美術)
 

【収録内容】

第1巻

「思い出すままに」
火の玉を見たこと/自由党脱退/東京への初旅/矢田部教授の死/ムジナモ発見/すえ子笹/大震災のころ ほか

「私の信条」
植物に感謝せよ/植物を研究する人のために/だれかやってみないか/茸の字は果たしてキノコか ほか

「自然とともに」
昆虫の観察/紙魚の弁/中国の烏飯/なぜ花は匂うか/蜜柑とバナナはどこを食う ほか


第2巻

「春の草木」
萌え出づる春の若草/スミレ講釈/松竹梅/辛夷はコブシではなく木蘭はモクレンではない/カキツバタ一家言/水仙一席ばなし/冬に美観を呈するユズリハ/藤一字ではフジにならない/世界に誇るに足るわが日本の植物/アマチャとコアマチャとツルアマチャ ほか

「万葉の草木」
万葉集巻一の草木解釈/万葉集スガノミの新考/万葉歌のアオイは蜀葵である/秋の七種アサガオは桔梗である/ムクゲをいつ頃アサガオといい始めたか ほか


第3巻

「講演再録」
武蔵野の植物について/野生食用植物の話/染料植物について/菊の話 ほか

「さまざまな樹木」
リョウブの古名ハタツモリの語原/ハゼノキの真物/ナンジャモンジャの木/無憂花とはどんな植物か/イチョウの精虫/日本のバショウは芭蕉の真物ではない/日本画家のもみじ葉と実際のもみじ葉/なぜイタヤカエデというのか ほか


第4巻

「植物随想Ⅰ」
わが植物園の植物/日本産つつじ並びにしやくなげの類/馬鈴薯の名称を放逐すべし/農家の懐ぐあいで甘藷が変わった/東で人参、西でマンドラゴラ/高山植物/大根一家言/竹の花/紀州植物に触れてみる/ススキ談義 ほか


第5巻

「植物随想Ⅱ」
ひまわり日に廻らず/潮来出島の俚謡/サフラン渡来考/シソのタネ、エゴマのタネ/日本のえびねについて/高野の万年草/盗賊除け ほか

「牧野先生と私」(佐藤達夫)
「牧野先生のこと」(佐竹義輔)

「年譜・全巻内容・索引」

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