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貝塚茂樹 著

A5判・並製・240頁
定価1,995円(本体1,900円+税)

ISBN978-4-284-10175-2
2009年3月

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日本図書館協会選定図書

混迷する教育現場の中で道徳教育の再生は可能なのか? この答えを導くための最もスタンダードな最新の教科書!!

日本の道徳教育はなぜダメなのか。道徳教育というだけで、なぜ私達は胡散臭く感じてしまうのか。道徳教育を妨げているものか何か。子ども達の心に本当に向き合う道徳教育はありえないのか―。本書は、こうした課題を道徳教育の理論と歴史を詳細に辿ることで検証し、学校における道徳教育の活性化の方途と「宗教的情操」「愛国心」「個性」をめぐる道徳教育の根本問題について正面から考察する。

【目次】

第Ⅰ部 道徳教育の理論と歴史

第1講 学校における道徳教育をどのように考えるか
第2講 修身教育の歴史と教育勅語
第3講 戦後教育改革と道徳教育
第4講 道徳教育論議の混迷と「道徳の時間」の設置
第5講 1960年代以降の道徳教育問題
      ――「期待される人間像」から教育基本法の改正へ
第6講 道徳教育と「宗教」の問題

第Ⅱ部 学校教育と道徳教育

第7講 学校における道徳教育の目的と構造
第8講 道徳の授業計画と教師
第9講 道徳教育の方法と評価
第10講 道徳の授業理論と実際

第Ⅲ部 道徳教育の課題

第11講 道徳教育における「個性」と型
第12講 道徳教育と「知育」の問題
第13講 道徳教育における「愛国心」と国家
第14講 これからの道徳教育の課題

関連資料

【著者略歴】

貝塚 茂樹 (かいづか しげき)

1963年 茨城県生まれ。1993年 筑波大学大学院博士課程教育学研究科単位取得退学。武蔵野大学教授。筑波大学博士(教育学)。専攻は日本教育史、道徳教育。

主要著書:『戦後教育改革と道徳教育問題』(日本図書センター、2001年)、『戦後道徳教育文献資料集(全Ⅲ期/全36巻・別冊3)』(監修・別冊執筆、日本図書センター、2003年〜2004年)、『教育史からみる学校・教師・人間像』(編著、梓出版社、2005年)、『戦後教育のなかの道徳・宗教〈増補版〉』(文化書房博文社、2006年)、『人間形成(全10巻)』(監修・解説執筆、日本図書センター、2007年)、『戦後教育は変われるのか―「思考停止」からの脱却をめざして』(学術出版会、2008年)、『教育学の教科書―教育を考えるための12章』(編著、文化書房博文社、2008年)、『資料で読む 戦後日本と愛国心(全3巻)』(編集・解説執筆、2008年〜2009年)など。

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