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  【解題・年譜】 杉山秀子 (駒澤大学教授) 

  全6巻・A5判・上製・総1,950頁
  定価75,600円(本体72,000円+税)

  ISBN978-4-284-10167-7
  2008年12月

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  •  婦人運動家、翻訳家、小説家、そして戦後、女性解放運動、人権・平和擁護運動に活躍した神近市子(明治21年〜昭和56年)の主要著作を集成・復刻。初の著作集。波乱に富んだ神近の全貌に迫る!
  • アナーキスト・大杉栄刃傷事件を綴った『引かれものの唄』、自伝的短編小説集『村の反逆者』ロシア、東欧における女性解放・フェミニズムに影響を与えたチェルヌイシェフスキー作『何を為すべきか』(神近訳)、古代から近代にいたる女性思想を論じた『女性思想史』、そして、『神近市子自伝 わが愛わが闘い』、以上5点を収録。
  • 第6巻巻末に、杉山秀子による解題と年譜を付す。

【底本および各巻内容】

  1. 引かれものの唄 (大正6年 法木書店)
  2. 村の反逆者 (大正11年 下出書店)
    村の反逆者/新らしき支那婦人/夜の謎/ある鼻の改造/或る日の悪夢/雄阿寒おろし/野之村行
  3. 何を為すべきか 上
    (チェルヌイシェフスキー 作 神近市子 訳 昭和6年 南北書院)
    訳者序文/英訳者の序文/一人の馬鹿者/この事件の最初の結果/緒言/1 ウエーラ・パウローウナと両親の生活/2 最初の恋愛と正規の結婚/3 ウエーラ・パウローウナと良人の生活と第二の恋愛
  4. 何を為すべきか 下
    (チェルヌイシェフスキー 作 神近市子 訳 昭和6年 南北書院)
    3 ウエーラ・パウローウナと良人の生活と第二の恋愛(続)/4 ウエーラ・パウローウナと第二の良人との生活/5 新しい人物と終末/6 場面の変化
  5. 女性思想史 (昭和24年 三元社)
    歴史の伝統への疑い/ギリシャの家庭婦人/ギリシャの娼婦/ローマの婦人/文芸復興期の婦人/古典への回顧/近代を導入するサロン/動乱期婦人群/近代婦人の筆頭に/女権思想から社会主義思想へ/日本婦人の覚醒史/婦人思想の特殊性
  6. 神近市子自伝 わが愛わが闘い (昭和47年 講談社)
    第一章 海の見える村/第二章 文学への目ざめ/第三章 長崎の女学校/第四章 津田塾時代/第五章 婦人記者として/第六章 多角恋愛/第七章 罪のつぐない/第八章 思想弾圧の嵐/第九章 戦後へつづく道/解題・年譜 杉山秀子

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