
鈴木大拙 著
A5判・上製・280頁
定価5,040円(本体4,800円+税)
ISBN978-4-284-10231-5
2010年3月
人が実在の底知れぬ深淵を測ろうとするには、人間の感覚経験や知的作用のみでは不充分である。悟りをそれに加えなければならない。機械的・量的に加えるのではなく、いわば化学的に又は質的に加えなければならない。 「禪の研究 二、悟り」より
【目次】
禪の研究
一、禪経験の研究について 二、悟り 三、公案 四、般若即非の論理
五、仏教哲学における理性と直観 六、華厳思想と禪的大悲
師と友 一、今北洪川と釈宗演 二、西田幾多郎
年譜著作目録
【著者略歴】
鈴木 大拙 (すずき だいせつ)
仏教学者。1870〜1966年。石川県生まれ。東京専門学校に学び、鎌倉円覚寺の今北洪川について参禅。東京帝国大学哲学科選科卒業。1897年渡米、アメリカの宗教家ポール・ケーラスに身を寄せて仏教書の著訳を進める。1921年英文機関誌「イースタン・ブディスト」を創刊、海外に仏教思想を系統的に紹介・普及する活動に努めた。著作に『大乗仏教概論』『禅と日本文化』『日本的霊性』など。