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  長谷川如是閑 著

  A5判・上製・288頁
  定価5,040円(本体4,800円+税)

  ISBN978-4-284-10237-7
  2010年5月

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生きることを生きるため思想する思想は、手が道具となり、その手の延長として道具が生れたと同じやうに、五体の生活から生れた道具である。……禅僧が「無」の思想に立って、人を行動の世界へなげ込むのとは逆に、行動の世界に立って「有」を獲得するのである。  「Ⅴ 若き世代への言葉―殊に試走する態度について」より

【目次】

Ⅰ近代思想の展開  現代知識階級論  日本のヒューマニズム

Ⅱ日本に於けるファシズムの発展

Ⅲ東洋文化と西洋文化  大陸と島国

Ⅳ礼の美  心と形  美の倫理性


大学および大学生
若き世代への言葉―殊に試走する態度について

Ⅵ新聞とヂャーナリズム  日本の新聞

年譜
 

【著者略歴】

長谷川 如是閑 (はせがわ にょぜかん)

ジャーナリスト、評論家。1875〜1969年。東京都生まれ。本名、万次郎。1989年東京法学院(中央大学の前身)卒業。陸羯南の新聞「日本」の記者を経て、大山郁夫と雑誌『我等』を創刊。自由主義批評家としてデモクラシー思想を鼓吹し、「日本および日本人」(日本の文化的伝統と国民性)の探求をライフワークとした。1948年文化勲章受章。著作に『現代国家批判』『日本的性格』『ある心の自叙伝』など。

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