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  大宅壮一 著

  A5判・上製・272頁
  定価5,040円(本体4,800円+税)

  ISBN978-4-284-10240-7
  2010年5月

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人生というものは必ずしも一回ゲームとは限らない。心がけ次第で二回戦、三回戦もありうるのである。……一回戦はより多く環境に支配されるものだが、二回戦は自己の自主性と責任において行われるべきである。  「「無思想人」宣言 多角的人生経営論」より

【目次】

「無思想人」宣言
 「無思想人」宣言  戦争と敗戦によって試された日本人のモラル
 享楽の経済学  「あわや」心理学  乱世遊泳術
 多角的人生経営論

投機的日本
 日本占領をめぐる十二の大きな失敗  ソ連と日本共産党
 “コラコラニザシオン”  投機的日本  麻薬時代
 クイズについて  賭博論  売春史は繰り返す
 死刑は私刑である  憲法改正は美容手術  戦前・戦後・戦中派
 動乱について  再軍備と知識人

新しい女性
 男女経済学  新しい女性  婦人界異聞
 M+Wは世界的現象か  性的失業論  ロマンス・グレイ
 新版 夫を成功させる法  華々しき離婚  新結婚観を提唱する

日本の新しい世代誕生
 現代教育五つの迷信  大人の悪徳と社会悪
 教養はどこにいても身につけられる  職業創作論
 息子への言葉  日本の新しい世代誕生

文学をめぐって
 文学の大衆化と娯楽化  「文学」と「感情」との関係
 近代文学の都会性  事実と技術  文芸批評の座標について
 知的労働の集団化について  文学青年の社会的意義
 文学改造論

年譜
 

【著者略歴】

大宅 壮一 (おおや そういち)

ジャーナリスト、評論家。1900〜1970年。大阪府生まれ。東京帝国大学文学部社会学科中退。在学中、賀川豊彦らの影響をうけ、日本フェビアン協会創立に参加。1926年文芸評論家としてデビュー。戦後は幅広い社会的・進歩的視点から軽妙で辛辣な評論活動を続け、「駅弁大学」「一億総白痴化」などの流行語を生み、マスコミで活躍。1965年菊池寛賞受賞。著作に『無思想人宣言』『炎は流れる』など。

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