【目次】

現代の社会心理
　社会心理学の背景　　大衆社会と小集団　　政治家の心理と論理
　反抗と虚無のデカダンス　　十代の心理と行動

日本の芸術　日本芸術の精神的背景　　日本人の芸術　　芸道意識

マス・コミュニケーションをめぐって
　「世論」の政治的効用　　日本の大衆文学
　映画の受け手とテレビの受け手　　流行歌の問題

アメリカとアメリカ人
　戦時の滞米生活から　　アメリカの大衆と読書
　エセルとジュリアスのおいたち　　『ブロンディ』の悲劇
　ストリップ・アンド・シュート

平和と真実
　平和論をめぐって　　真実だけが人間を裁く　　北京から帰って
　文化交流はこうありたい

社会と人間
　資本主義的人間・社会主義的人間　　チャンバラの流行
　新しい男女関係　　日本人の劣等感　　スキャンダルの心理
　文化のタイハイ　　定員以上と定員不足　　ストリップの観客心理
　誰が彼女たちを笑えるか

若き日の読書

年譜
 

【著者略歴】

南 博 （みなみ ひろし）

社会心理学者。1914〜2001年。東京都生まれ。京都帝国大学文学部卒業。1940年渡米、コーネル大学大学院にて社会心理学を学ぶ。帰国後、一橋大学助教授を経て、1958年同大教授。マス・コミュニケーション理論の紹介ときわめて幅広い研究対象で、日本における社会心理学のパイオニア的役割を果たす。著作に『社会心理学』『日本人の心理』『自己発見』など。