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佐藤幹男 著

A5判・上製・212頁
定価(本体3,800円+税)

ISBN978-4-284-10401-2
2013年12月
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戦後スタートした新しい現職研修の歴史的展開を検討する!

敗戦後の占領下、教員の再教育がどのような方法で実施されたのか、欧米での教育の重要性に関する認識が当時の日本の学制にどのように適用されたのか、「現職教育」や「研修」といった用語がいかなるプロセスを経て定着していったのかなど、戦後教育改革期における現職研修の成立過程の解明を試みる。過去の制度や構想の回視は、今日の教育改革論に有用なヒントを与えることができるであろう。

【目次】

まえがき

序 研究の課題

第1章 戦後初期における研修概念

第2章 CIEの再教育・現職教育政策
 第1節 CIEの戦前日本の教員および現職教育に関する認識
 第2節 CIEの再教育政策
 第3節 CIEの現職教育政策

第3章 日本側の再教育・現職教育政策構想
 第1節 審議会における再教育・現職教育政策構想
 第2節 文部省の現職教育に関する政策構想

第4章 臨時的再教育
 第1節 新教育方針の徹底、学制改革の円滑実施のための伝達講習
 第2節 教育研修所の再教育事業
 第3節 新教育方針の徹底および教授力向上、学力補充のための再教育講習

第5章 教員資格と現職教育
 第1節 師範学校研究科における教員養成
 第2節 免許法の施行と認定講習の開
 第3節 地方における認定講習の実施(宮城県事例)

第6章 現職教育
 第1節 IFEL
 第2節 「教育研究協議会」の試み
 第3節 教育研究集会(ワークショップ)
 第4節 民間教育研究

第7章 地方教育研究所の設置
 第1節 城戸幡太郎の地方教育研究所構想
 第2節 地方教育研究所開設の勧奨通達
 第3節 第1回全国教育研究所連絡協議会
 第4節 全国教育研究所連盟の結成
 第5節 地方における教育研究所の設立

第8章 内地留学
 第1 節 科学教育研究室の大学への設置と現職教員の受け入れ
 第2節 内地留学の地方における実施状況(宮城県の事例)

結び

あとがき

資料 占領期における現職教育関連施策 略年表(1945年8月〜1952年4月)

索引

【著者略歴】

佐藤 幹男 (さとう みきお)

1951年 宮城県生まれ
1981年 東北大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。博士(教育学)。
東北大学教育学部助手を経て、現在、仙台大学体育学部教授。
著書:『近代日本教員現職研修史研究』(風間書房、1999年)ほか

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