小学校初任教師の成長・発達を支える新しい育成論

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  後藤郁子 著

  A5判・上製・248頁
  定価(本体4,200円+税)

  ISBN978-4-284-10416-6
  2014年10月

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元公立小学校教師が、独自の実践的研究から構築した新しい教師育成論!

矛盾と不合理に満ちた現在の閉塞状況を突破するというエンゲストロームの拡張的学習の理論を参考に、小学校初任教師の成長・発達の契機から捉えた新しい育成論の構築を目指す。教師の成長・発達には、指導の主体者としての実践と探究的学習が不可欠だという筆者の主張から、今求められている新しい育成の在り方が見えてくる。学習指導、学級集団把握、児童理解等で悩んでいる初任教師や教師志望の大学生、および学校現場の管理職や教員養成に携わる先生方に贈る1冊!

 

 

【目次】

まえがき

Figure・Table一覧

第1章 研究の背景
 第1節 問題の所在
 第2節 先行研究の概要と課題
 第3節 研究の構造

第2章 研究の目的と理論枠組み
 第1節 本研究の目的
 第2節 研究の理論枠組み―エンゲストロームの活動理論を基に―
 第3節 養成期における探究的学習へのエンゲストローム理論の援用

第3章 本研究における調査及び分析方法の概要
 第1節 調査方法
 第2節 記録の方法

第4章 初任教師の主体的な成長・発達の契機と学習サイクル
 第1節 研究の目的と拡張的学習理論における仲介的概念ツール
 第2節 研究の方法
 第3節 分析方法
 第4節 質問紙調査の結果と考察
 第5節 管理職による初任者研修(マンツーマン)から見える課題
 第6節 相互作用的介入を通し見えてきた初任教師の成長・発達のプロセス
 第7節 まとめと今後の課題

第5章 主体的な成長・発達を阻む要因
 第1節 問題行動への対応から見える要因
 第2節 初任教師の孤立化から見える要因
 第3節 養成期から就任時までの課題

第6章 初任・若手教師の成長・発達の契機を創出する協働学習
 第1節 初任者研修としての協働学習の検証
 第2節 協働学習と管理職(指導者)の形成的介入
 第3節 管理職等4氏の育成観から捉えた指導者の理念

第7章 初任教師の成長・発達の萌芽期としてのインターンシップ
 第1節 養成期の問題の所在と研究の目的―インターンシップカリキュラムの限界と開発―
 第2節 研究の方法
 第3節 企画・実践の実体験からの考察
 第4節 個別学習相談の実体験からの考察
 第5節 インターンシップの変革の視点―カリキュラムに視点を当てて―
 第6節 今後の課題

第8章 本研究の結論
 第1節 各研究テーマの結果から見出した教師育成論
 第2節 総括

第9章 今後の課題と研究の展望
 第1節 初任・若手教師の成長・発達という視点で学校現場・研究者・大学生を繋ぐ
 第2節 初任教師の支援・育成システムの改革へ向けて
 第3節 初任教師の萌芽期としてのインターンシップ開発の推進

参考文献
あとがき

 

【著者略歴】

後藤 郁子 (ごとう いくこ)

2008年3月 東京都公立小学校教諭として勤務後、副校長を最後に自己都合退職
2010年3月 お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科人間発達科学専攻博士前期課程修了2013年9月 お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科人間発達科学専攻博士後期課程修了、博士(社会科学)
2013年10月 お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科研究院研究員
2014年4月〜 お茶の水女子大学リーダーシップ養成教育研究センター講師(研究機関研究員)、お茶の水女子大学学校教育研究部客員研究員

主な論文

「小学校初任教師の孤立化のメカニズム―指導教師及び管理職との関係性に焦点を当てて―」2011年3月、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科『人間文化創成科学論叢』第13巻(pp.227-235)
「小学校初任教師の力量形成を中核に据えた協働学習のデザイン―拡張的学習理論から捉えた管理職の役割―」2011年9月、『日本教師教育学会年報』第20号(pp.111-120)
「学習指導力を養成する課外型インターンシップカリキュラムの開発」2013年4月、『高等教育と学生支援―お茶の水女子大学教育機構紀要』第3巻(pp.11-20)
「小学校初任教師の主体的発達を生む学習サイクル―拡張的学習理論における仲介的概念ツールに視点を当てて―」2013年6月、『教師学研究』第12号(pp.31-39 )
「集団把握力を養成する課外型インターンシップカリキュラムの開発―教育実習・ボランティア体験の限界への挑戦―」2013年6月、『お茶の水女子大学子ども学研究紀要』創刊号(pp.12-21)