
七木田文彦 著
A5判・上製・294頁
定価5,460円(本体5,200円+税)
ISBN978-4-284-10288-9
2010年11月
「保健科」教育の歴史的構造を解明した画期的な1冊!
本書は、1920年代から1947年までを対象に、日本の学校において健康教育教科「保健科」が教育課程に位置づけられた過程を歴史的に考察するものである。膨大な史料から健康の近代化の特徴を丁寧に解き明かし、均質化された健康空間と設計的なライフスタイルに包括する生活世界を生み出したという健康教育の本質的機能に迫る。また、教科教育史の視点を越えて、生権力、身体論にまで視野を広げる。さらに、「雨降り保健」といわれる教室の現実にも目を向け、その史的構造をも浮き彫りにした初の本格的研究!