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七木田文彦 著

A5判・上製・294頁
定価5,460円(本体5,200円+税)

ISBN978-4-284-10288-9
2010年11月

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「保健科」教育の歴史的構造を解明した画期的な1冊!

本書は、1920年代から1947年までを対象に、日本の学校において健康教育教科「保健科」が教育課程に位置づけられた過程を歴史的に考察するものである。膨大な史料から健康の近代化の特徴を丁寧に解き明かし、均質化された健康空間と設計的なライフスタイルに包括する生活世界を生み出したという健康教育の本質的機能に迫る。また、教科教育史の視点を越えて、生権力、身体論にまで視野を広げる。さらに、「雨降り保健」といわれる教室の現実にも目を向け、その史的構造をも浮き彫りにした初の本格的研究!

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梶山雅史 編著

A5判・上製・516頁
定価6,720円(本体6,400円+税)

ISBN978-4-284-10322-0
2010年11月 

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近代日本教育の構造的解明をめざす共同研究の新たな成果と問題提起!

明治10年代に全国各地に登場した教育会は、府県・郡区町村それぞれのレベルにおいて固有の成立経緯・組織形態をもちながら、各地域の教育事業振興に極めて大きな作用を及ぼし、また当時の教育関係者や地域住民の価値観や教育意識形成に深い関わりをもっていた。本書は、日本教育史上、新たな組織として登場した中央・地方教育会の設立から衰退に至る経緯、その実態・機能・歴史的役割に関する包括的な研究を通じて、改めて教育会史像の点検と再構築を提起する!

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山田恵吾 著

A5判・上製・312頁
定価5,040円(本体4,800円+税)

ISBN978-4-284-10297-1
2010年11月

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なぜ今、日本の教師たちはこんなにも追いつめられているのか? 教育現場の閉塞感はどこから来ているのか?

これまでの教育史はその原因を、強固な文部行政による自由な教育研究と実践への「抑圧・弾圧」に求めてきた。しかし、そのような対立図式では、「運動」に関わらない多くの教員の思想と行動を捉えることはできない。本書は、丹念に掘り起こした地方史料に基づいて、対立の背後で着実な結び付きを見せた地方学務当局との関係から、近代日本の教員社会の軌跡を捉える。「大正自由教育」「昭和初期郷土教育」「総力戦体制下の教育」の通説を捉え直した意欲作!

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渡辺哲司 著

四六判・並製・152頁
定価1,680円(本体1,600円+税)

ISBN978-4-284-10289-6
2010年10月

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大学生に求められる文章表現力は、いつ、どこで、どのように養われるべきなのか??
「書くのが苦手」のメカニズム解明を試みた先駆的な1冊!

最低限の「書く」技量はもっている大学新入生たちが、なぜレポート課題にこれほど困窮するのか? 本書は、その疑問に答えるべく、学生の「書くこと」にまつわる苦手意識の解明を試みた初めての書である。巷にあふれる「書き方」の指南書とは一線を画し、苦手の理(ことわり)の追求を通して、「書くのが苦手」の根本的な解決をめざす。大学で「書くのが苦手」に悩む学生だけでなく、これから大学へ進もうとする人や彼・彼女らを教える先生にとっても「目からウロコ」の内容満載!

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加藤冨美江 著 

A5判・並製・230頁
定価3,360円(本体3,200円+税)

ISBN978-4-284-10243-8
2010年7月

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楽しく学び、モティベーションを伸ばす! 「やればできる “Yes we can!”」を実感させる授業とは?

日本語がマイナーな地、北米ノースカロライナ州。 シャーロットの州立大学で、日本語主専攻(BA) オファーを達成し、外国語学科内で2番目に学生数の多いコースにした著者が、博士号論文の研究を基に15年間の奮闘の軌跡を語る。外国語教育に携わる全ての教育者・研究者・学習者へ贈る、ヒントが散りばめられた研究書!  日英2言語併記で刊行。

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大野 僚 著

四六判・上製・196頁
定価2,940円(本体2,800円+税)

ISBN978-4-284-10242-1
2010年5月

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*推薦* 上田 薫 (教育学者)

上田薫の教育論に潜む知られざる意味を掘り起こす!!

戦後教育の革新性を一貫した思想によって展開し、その独自の理論でもって、教育界に影響を与え続けている上田薫。老年となった現在もなお、教育現場と深く関わり、そこから生み出される教育理論は、教育論にとどまることのない哲学・思想・人生を語った人間論までもが含まれ、教育の今日的課題を提起している。 本書は、上田の教育言説を個別に検討することで、その思想的文脈の創造性の解明を試みた上田教育学の新たな可能性を模索する意欲作!

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山田知子 著

A5判・上製・304頁
定価3,990円(本体3,800円+税)

ISBN978-4-284-10210-0
2010年4月

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多角的なアプローチにより、大都市に生きる高齢者層の実体を解明!超高齢社会を迎える日本社会の進むべき方向性を示唆!

本書は、大都市高齢者の貧困・生活問題の創出過程とその要因について、「社会的周縁化」という切り口で分析し、その創出構造を解明することを目的にした研究書である。近年の先行研究の丹念な分析、欧米の社会的排除概念の検討、養護老人ホーム入居者の生活記録調査などを通じて、大都市に住む高齢者の個人的な諸問題が社会的要因によって創出され重層化していく実態を明らかにする。そのうえで、高齢者の生活・人生を包括的に捉える生活支援政策、社会システムの構築の必要性を提示する!

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小柳正司 著

A5判・上製・416頁
定価6,300円(本体6,000円+税)

ISBN978-4-284-10212-4
2010年3月

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20世紀を代表するアメリカの哲学者であり、教育思想家であるジョン・デューイ。本書はシカゴ大学時代の書簡の分析を通じて、デューイ実験学校の開設に至る経緯と、その背景にあった彼の教育学構想を明らかにし、師範教育から教育科学の確立へという時代の要請を踏まえたデューイの教師教育の取り組みを丹念にたどる。実践の内容とともに貴重な資料をあますところなく紹介した画期的な研究書!

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山田 明 著

A5判・並製・400頁
定価3,990円(本体3,800円+税)

ISBN978-4-284-10208-7
2009年12月 

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混乱と模索が続く知的障害者福祉界に再生への視点を与える歴史研究書!

本書の目的は、施設経営と援助実践を中心に、戦前知的障害者施設が歩んできた歴史をたどり、その困難や努力に光をあてることを通じて、2006年の「障害者自立支援法」制定以降、危機的状況にある障害者福祉実践の進むべき方向を示唆することである。知的障害者をめぐる問題史から施設経営史、さらに福祉実践史への歩みをまとめた嚆矢の研究書!

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村上登司文 著

A5判・上製・480頁
定価6,720円(本体6,400円+税)

ISBN978-4-284-10181-3
2009年11月 

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戦後日本における平和教育は、現在までどのように展開したか? 社会学的に明らかにした最新の研究書!

本書は、平和教育研究の深化・発展を目的とし、平和教育の理論的発展と実践の歴史的展開をたどり、子どもたちの平和意識、平和博物館の展示と入館者、教職員組合の平和教育実践運動、平和教育の全国的な動向など、平和教育の実際について社会学的に分析する。また、国際比較により、平和教育を発展させる諸条件と日本の平和教育の特性を明らかする。激変する世界情勢の中で転換期にある日本の平和教育の方向性と課題を提示する!

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比嘉佑典 著

A5判・上製・416頁
定価6,300円(本体6,000円+税)

ISBN978-4-284-10180-6
2009年11月

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2011年 第3回 日本創造学会著作賞 受賞

わが国における本格的な「遊びと創造性研究」の学術書!

本書の主眼は、「遊びの大地にこそ、創造性の大樹は培われる」ということである。遊びの世界を通らずして大人になった人は誰一人としていない。みんな遊んで大きくなった。遊びの中に、大自然の成長の法則があり、創造性開発の根源がある。本書は、この観点から、子どもの遊びを中心に「教育的見地」から遊びの意義とその創造性を考察したものである。研究者はもとより保育者、幼稚園教諭、教師、学童保育者の必読書!

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神山栄治 著 

A5判・上製・624頁
定価8,820円(本体8,400円+税)

ISBN978-4-284-10177-6
2009年7月

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近代国民教育制度、特に初等教育制度の成立と「ナポレオン学制」における大学はどう関わっているのか。通説では看過されてきたキリスト教学校修士会の役割に着目し、これまで未知のものを含めた第一次史料を通して、生の歴史像を詳述する、フランス近代公教育史研究に発展的な契機をもたらす労作。政府、大学、地方自治体及び教会の間で繰り広げられる議論や、国家政策に対する国民の受容・反発の実態は現代にも通じ、教育への国家関与の問題に関心を持つ人すべてに興味深い内容となっている。

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貝塚茂樹 著

A5判・並製・240頁
定価1,995円(本体1,900円+税)

ISBN978-4-284-10175-2
2009年3月

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日本図書館協会選定図書

混迷する教育現場の中で道徳教育の再生は可能なのか? この答えを導くための最もスタンダードな最新の教科書!!

日本の道徳教育はなぜダメなのか。道徳教育というだけで、なぜ私達は胡散臭く感じてしまうのか。道徳教育を妨げているものか何か。子ども達の心に本当に向き合う道徳教育はありえないのか―。本書は、こうした課題を道徳教育の理論と歴史を詳細に辿ることで検証し、学校における道徳教育の活性化の方途と「宗教的情操」「愛国心」「個性」をめぐる道徳教育の根本問題について正面から考察する。

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山岸治男 著

A5判・上製・240頁
定価4,410円(本体4,200円+税)

ISBN978-4-284-10138-7
2009年2月

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少子化・ミニサイズ化する今後の日本における高等学校改革・再編課題に対する新しい提案書!

農村の青年期学校教育が消滅の危機にある今、農村の再生と合わせた教育のあり方を探る発想が必要である。本書は、明治以降の農村における後期中等教育の歩みに触れ、その中で特に、戦後20世紀後半に農村に多数設立された新制高等学校昼間定時制分校が果たした地域青年に対する教育の役割を分析する。

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山田 明 著

A5判・上製・344頁
定価(本体5,400円+税)

ISBN978-4-284-10127-1
2008年8月 

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地域社会における社会体験(サービス活動)と教科学習を関連させた体験型学習である「サービス・ラーニング」の先駆的研究書!

本書は、米国におけるサービス・ラーニングの検証と日本での実証研究を通して、その導入の意義(自己形成の促進・自尊感情の高揚・市民性の育成)と基盤整備について究明・実証する。さらに、近年注目を集めている学社連携や自治体の青少年地域ボランティアの在り方を示唆する。

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橋本鉱市 著

A5判・上製・448頁
定価(本体6,000円+税)

ISBN978-4-284-10128-8
2008年7月

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医師の数がどれだけ必要かについては、長い間政治的なイシュー(争点)であり続けてきた。本書は、そうした医師の「適正数」についての議論を戦前期から1990年代まで追いかけ、わが国の専門職養成に関わるアクター(関係者)とそのレジーム(政治的構造)の生成と変容について分析する。そして、高等教育における専門職養成に関して、今後の政策議論の視座と論点を明らかにする。

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五島敦子 著

A5判・上製・224頁
定価(本体4,200円+税)

ISBN978-4-284-10126-4
2008年6月

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「社会に開かれた大学」とは何か。大学にとって、社会に開くことはどのような意味があるのだろうか。 本書は、20世紀初頭ウィスコンシン大学を事例に、大学拡張部を主導した人々の思想と実践を分析することで、この問いに答える。アメリカ高等教育における大学開放の歴史的意義を明らかにし、これからの日本の大学開放に重要な示唆を与える本格的な歴史研究書!

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渡部 蓊 著

A5判・並製・232頁
定価(本体3,200円+税)

ISBN978-4-284-10122-6
2008年4月

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全体のしくみ・概要が理解できるように、図解と問答によって法規・制度のもとになった考え方を分かりやすく説明。教員希望者の採用試験での合格を念頭に、教員採用試験への対策、問題の実践的攻略法についても解説。2007年4月刊行『図解問答 教育法規・教育行政入門』に最新の情報を加えた改訂版。

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貝塚茂樹 著

四六判・並製・244頁
定価2,100円(本体2,000円+税)

ISBN978-4-284-10125-7
2008年4月

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戦後教育の議論は完全に「思考停止」の状態になって混迷している。その原因は一体何なのか? そしてこの「思考停止」から脱却するために、これからの教育には何が必要なのか? 本書は、こうした問題意識に基づきながら、戦後教育の歴史と現在を「戦後教育論」「道徳教育論」「学校・教師論」という3つの観点から詳細に分析し、その問題点と課題について考察する。

【英語タイトル】
Board of Hawaiian Evangelical Association and Immigrant Education :
Americanizing/Christianizing Japanese Nisei in Interwar Hawaii

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吉田 亮 著

A5判・上製・360頁
定価5,880円(本体5,600円+税)

ISBN978-4-284-00074-1
2008年2月

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本書は、移民を受け入れた社会の文化変容に着目し、移民教育をめぐる複数文化間の相互交流と変容過程を解明する。事例研究として、戦間期のハワイ社会を代表するキリスト教団体であるハワイアン・ボードが、主に日系2世を対象に教会・社会・学校・越境教育機関を通して行った、アメリカ化教育活動を扱う。

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